機械の手やガス検知機、そして対コロナの秘密兵器まで!
12歳にして様々なロボット機器を創り出すモロッコの天才少年が、海外YouTubeチャンネル『Nas Daily』で紹介されています。
モロッコの12歳の天才エンジニア、彼の目的とその発明
彼がモロッコに住む12歳の小さなエンジニア、ビラル。彼の住む近隣はあまり裕福ではなく、彼は学校への登下校で、いつも障害を持った人々を見ていました。
ビラルはそんな人々を助けるにはどうすればいいのか考え続け、ロボットが解決策になることに気づきます。そして彼は独学で力学や物理学、工学を学び、ドライバーや電気回路を手に入れ、自分でロボットを作り始めました。
ビラルが新しいロボットを作りたいと考えるとき、常に彼の中心にある考えは「色々な人々を助ける」ということです。彼は限られた資源の中で、様々なロボット機器を作り出しました。
なかでも代表的なのがこの『ROBOT HAND』。その名の通り、人の手を模した機械の手です。
この『ROBOT HAND』はセンサーによって、リストバンドをつけた人の手の動きをトレースすることができます。ビラルはこの『ROBOT HAND』は手が不自由な人の助けになるはずだ、と話しました。
こちらは、ガス漏れを検知してスマホへ電話を掛ける機械。
中には不思議なものも。これは、手を近づけるとフタが自動で開くゴミ箱です。
彼によれば、この機能の目的は、ゴミ箱のフタからの間接的な接触を防ぐことで、コロナの感染拡大を抑えるものだそう。
また、彼は対コロナの発明品『マスク・オブ・ザ・フューチャー』で、世界的なロボットコンテストで優勝しました。この時の彼のコメントを、モロッコのメディア『yabiladi』が紹介しています。
※こちらは『Nas Daily』チャンネルに登場した彼の発明品、手の動作に反応して開閉するマスク
人前で咳やくしゃみをする時にマスクを下ろす人を見て、このアイデアを思いつきました。(中略)そこで考えたのが、快適な装着感があり、人がくしゃみや咳をするのを感知すると、自動的にマスクが閉まるマスクです。デザインには数ヶ月がかかりました。
彼がこのようなロボットに興味を持ったもう1つのきっかけは、彼の父親が彼にラジコンの車を買ってくれた時だそう。
YouTubeやインターネットを通して、私は様々なスキルを学ぶことができました。最初は非常に単純な発明から始め、それから少しずつスキルを磨き始めました。(『yabiladi』によるインタビュー)
柔軟な発想力とそれを実現する力、そしてその目的意識。ビラルは『Nas Daily』の動画の中で「次のイーロン・マスクになりたい」と語りましたが、彼なら本当に実現してしまうのかもしれませんね。
Source: AppBank
12歳にして機械の手や対コロナの秘密兵器を開発!モロッコの天才少年の目的と驚きの発明品#ネクスト・イーロン・マスク