アフリカをひとり旅していて道に迷ったとき、現地の人に「異次元スケール」の道案内を受けたーー。
そんな実体験を描いた漫画が、ネット上で話題を呼んでいる。
作者は、東京都の漫画家の五箇野人(ごかやじん)さん(@gokayajin)。
アフリカのセネガル共和国で2020年に、ひとり旅をしていた時のことだ。
ローカルな市場で「完全に」道に迷ってしまった五箇野人さん。
<充電危ういからスマホ使いたくない…>
キョロキョロしていたとき、地元民とみられる人から英語で声をかけられた。
「Hey.さっきから同じ所うろついてる」
「あの…バス停まで行きたくて…」
すると、その人は道順を教えてくれた。
「ここを抜けて大きい交差点を左に行くと見えて来る」
お礼とともに、「あなためちゃイイ人ー!!」と伝えると、その人はこう返した。
「NO NO イイ人はそっち」
どういう意味か分からず、五箇野人さんは不安になった。
<これから何か金払わされるって意味とか…!?>
すると、その人は笑顔でこう言った。
「きっと正しいことしてたから、助けてくれる人と出会えた。イイ人はあなた」
「異次元な神紳士」
最初に声をかけられた時、どう感じたのか?
五箇野人さんは「炎天下で道に迷っていて、体力的にも精神的にも結構疲弊していたので、正直悪い方向に考えて警戒していました」と振り返る。
だが、実際には道順を教えてくれた上、「イイ人はあなた」と予想外の言葉も贈ってくれた。
「異次元な神紳士だなと思いました。考え方も目から鱗でしたし、自分自身今後に生かしたいと率直に思いました」(五箇野人さん)
この漫画をシェアした五箇野人さんのツイートには、6万件を超える「いいね」が付き、反響が広がっている。
「こんなことが言える人になりたい」「粋ってこういうことよね」「考え方が素晴らしすぎる。家宝にしてよいですか…」といったコメントが寄せられている。
五箇野人さんは、「追体験してもらいたい、現地で出会った人のすごさを知ってもらいたいと思って漫画を描いている面もあるので、たくさんの人に当時の自分と同じような気持ちになってもらえてうれしかったです」と話す。
「この紳士が多くの人の心を打ったということなので、橋渡し役ができて良かったと感じています」
道に迷った人に対する一つの「粋な声掛け」として、覚えておくのも良いかもしれない。
Source: ハフィントンポスト
アフリカでの道案内が“異次元スケール”だった。体験描いた漫画に反響