バスケットボール女子の強豪・オーストラリア。その主力であるエリザベス・キャンベージ選手が、かねて苦しんできたメンタルヘルスやオリンピックのサポート態勢の不安から、東京大会への出場を辞退することになった。
オーストラリアのオリンピック委員会(The Australian Olympic Committee)が7月16日、公式サイトで発表した。
キャンベージ選手は自身のTwitterでも声明を発表。過去にメンタルヘルスに苦しんでいたとした上で、「最近は『バブル』オリンピックに向かうことについてとても心配していた」と明かした。
— Elizabeth Cambage (@ecambage) July 16, 2021
チーム以外に家族や友人、ファンのサポートを得られる態勢がないことは「私にとって、正直に言っておそろしい」とつづった。この1ヶ月はパニックの発作があり、眠れず、食べられなくなっていたといい、「不安をコントロールするために毎日の薬に頼ることは、私が望んでいるところではない」「心身ともに自分自身をケアをすることが必要」と綴った。
声明の最後は、チームの活躍への願いで結んだ。
キャンベージ選手は2012年のロンドン大会と16年のリオデジャネイロ大会にも出場した。オーストラリアオリンピック委員会はサイト上で、オーストラリア選手団のイアン・チェスターマン団長のコメントとして「キャンベージ選手の決断と回復への願いを尊重する」と記した。
“Liz has made a great contribution to the Australian Olympic Team over two Olympic Games campaigns. We respect her decision & wish her the best in returning to full health.”
The AOC has announced that Opals player Liz Cambage has withdrawn from #Tokyo2020https://t.co/vRm2d7Tx6z— AUS Olympic Team (@AUSOlympicTeam) July 16, 2021
Source: ハフィントンポスト
オーストラリア女子バスケ、主力選手がオリンピック出場辞退。メンタルヘルスに苦しみ、「バブル」への不安も