ファッションブランド「カナダグース」は6月24日、毛皮の使用をやめることを発表した。
2021年内に毛皮の購入をやめ、同ブランドでの毛皮製品の製造を、2022年内に終了するという。
FUR FREE. As a brand driven by our purpose, we are committing to a future without fur. In 2021, we will end the purchase of all fur and cease manufacturing with fur in 2022. pic.twitter.com/K0WzJOVIow
— Canada Goose (@canadagoose) June 24, 2021
ファー(毛皮)フリーへ。私たちは、毛皮を使用しない未来のために力を入れます。私たちはすべての毛皮の購入を2021年、毛皮製品の製造を2022年までに終了させます。
毛皮ファッションに終止符を打つための一歩
カナダグースは、ダウンジャケットなどで知られる日本でも人気のブランドだ。
しかし、製品にコヨーテの毛皮を使用していることが長年批判されており、動物保護活動家たちが、店頭などでの抗議活動を続けてきた。
今回カナダグースが毛皮使用終了を決定したことを、動物保護団体は歓迎している。
動物保護団体「ヒューメインカナダ」のバーバラ・カートライトCEOは「より世界を人道的で持続可能なものにするための第一歩であり、私たちはカナダグースの決断と業界でのリーダーシップを称賛します」とコメントした。
また「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル」のクレア・バス理事は「残虐な毛皮ファッションに終止符を打つための重要な一歩だ」とBBCに述べている。
一方、同ブランドを長年批判してきた「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)」は、「カナダグースの思いやりのある決定を歓迎する」と述べつつも、「同ブランドは今でも非人道的な方法で殺されたガチョウやアヒルの羽毛を使っている」と批判しており、 羽毛使用の中止を引き続き求めていくとした。
ファッション業界ですすむ動物愛護
脱毛皮の動きはファッション業界で進んでおり、すでにプラダやコーチ、ヴェルサーチ、グッチ、バーバリーなど様々なブランドが毛皮の使用中止を決定している。
またロンドンファッションウィークも、2018年から毛皮を使用したファッションアイテムの使用を禁止した。
さらにアメリカ・カリフォルニア州では、2023年から州内で動物の毛皮製品販売を禁止することが決まっている。
Source: ハフィントンポスト
「カナダグース」が毛皮の使用を終了へ。人気ブランドで加速するファーフリーの動き