女「知ってるよ、ことわざでしょ」
男「そうそう。風が吹いたら、人の目にゴミが入って、色々あって最終的に桶屋が儲かるんだ」
女「それがどうかしたの?」
男「常々思ってたんだが、あのことわざは現実的じゃない。無理がありすぎる」
女「ことわざの意味を考えたら、無理があるようになってるのは当然だと思うけど……」
男「だから俺がもっと現実的な、風が吹いてから桶屋が儲かるまでのルートを作ってみようと思うんだ」
女「はぁ……。まぁ、やってみれば?」
1000:マジ卍速報
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女「うん」
男「問題は次だ。ゴミが入って失明する人が増える。いくらなんでも飛躍しすぎ」
女「そうかな。ことわざ作ったのは昔の人だし、昔は医療技術も進んでなかっただろうから」
女「たとえば汚れた手で目をこすって、そのまま目を患っちゃう人も多かったんじゃない?」
男「……」
男「だが、今の時代目にゴミが入ったぐらいで失明はしない! そんなニュース聞いたことない!」
女「時代設定今にしちゃうんだ」
男「うん、今にしちゃう! だからここから変えていく!」
女「好きにするといいよ」
女「まあ、そうかもね」
男「すると、どこの家庭でも水道代が上がるはずだ」
女「たかが洗顔ぐらいで上がるかな」
男「絶対上がる! するとどうなる? 水道会社が儲かる」
女「私インフラの仕組みってよく知らないけど、みんなが水使うと水道会社が儲かるもんなの?」
男「儲かるもんなの。仮にそうでなくても、そういうことにしておく」
女「いきなり本家より無理が出てる気がするんだけど」
男「気のせいだ。先に進めるぞ」
女「太っ腹だね」
男「すると社員たちは、普段行かない高級レストランに行くはずだ」
女「行くかなぁ」
男「行くんだよ。みんなが高級レストランに行くと、さてどうなる?」
女「レストランが儲かる?」
男「その通り。レストラン経営者はみんなほくほくだろうさ」
女「ちょっと待って」
男「なんだ」
女「さっき水道会社がボーナス出したのに、またボーナスって流れなの? なんか芸がない感じ……」
男「うるさいな。出るんだからしょうがないだろ」
女「で? 料理人はどうするの?」
男「料理人は……そうだな。ちょっと待って、今考える。えーと……」
女「早くも暗礁に乗り上げた感じなんだけど」
女「買うかなぁ」
男「買うんだよ。新しい包丁を買った料理人はどうすると思う?」
女「料理するんじゃないの?」
男「違うな。切れ味を試したくなるはずだ」
男「しかも、食材じゃ物足りない。生き物を切りたくなるはずだ」
女「料理人の方々に失礼すぎる気がする」
男「あくまでことわざの話だから。で、何をターゲットにするかというと――」
女「あ、分かった!」
男「ん?」
女「そこから本家の猫が減ってネズミが増えて……ってルートに行くわけだ。上手く繋がったじゃん!」
男「……」
男「やっぱり今の無し」
女「なんで!?」
男「既存のルートにかぶせてしまうのは俺のプライドが許さない」
女「なんのプライドよ……」
女「それがいいよ」
男「料理人が料理をしまくると、野菜の消費量が増えるはずだ」
女「うん、それは分かる」
男「そうすると、農家の皆さんが儲かる」
女「……」ジロー
男「な、なんだよ。文句あるかよ」
女「また“誰々が儲かる”パターン? これで三度目なんだけど」
男「うっ……」
男「わ、分かったよ。農家の皆さんが儲かるのはやめて……」
男「農家の皆さんが忙しくなる!」
女「うん、それで?」
男「忙しくなって……えぇと、中には過労死してしまう人も出る」
女「過労死!?」
男「農業ってのはのどかに見えてめちゃくちゃハードだからな」
女「もうメチャクチャだよ」
男「そうなると……当然、農家が可哀想ってことで大臣が責められる」
女「大臣って?」
男「厚生労働省の大臣とか」
女「農業のことなら、農林水産省じゃない?」
男「じゃあそれでいこう」
女「やれやれ……」
男「とにかく農家を優遇しまくる政策をいっぱい出す!」
女「たとえば?」
男「農家の人にはとりあえず100万円配るとか。税金をなくすとか」
女「政策が雑!」
男「優遇されると、今度は農家になりたい人が増えるはずだ。どんどん農業をやる人が増えていく」
女「増えて……次は?」
男「……」
女「どうしたの、黙っちゃって。続けてよ」
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Source: マジ卍速報
男「“風が吹けば桶屋が儲かる”は現実的じゃない。無理がありすぎる」