懐かしのセレクション。
年を取ったと感じてしまう瞬間ってあるもので、好きな映画が記憶していたよりもだいぶ前の作品だったと気付いた時なんかもそうです。そんな時はどうすればいいのか? せっかくですからお気に入り映画の節目を祝って、観返しましょう。
今年、アニバーサリーを迎えるSF&ファンタジー映画をまとめてみました。すでに個別に取り上げている作品もありますが、列挙されたタイトルの数々を…
懐かしのセレクション。
年を取ったと感じてしまう瞬間ってあるもので、好きな映画が記憶していたよりもだいぶ前の作品だったと気付いた時なんかもそうです。そんな時はどうすればいいのか? せっかくですからお気に入り映画の節目を祝って、観返しましょう。
今年、アニバーサリーを迎えるSF&ファンタジー映画をまとめてみました。すでに個別に取り上げている作品もありますが、列挙されたタイトルの数々を観てノスタルジーに浸ってみませんか。
下記にまとめたのは2021年の2月と3月(さらに遅れてでも紹介したいので、いくつかの1月公開作も)に重要な周年記念を迎える、io9が網羅するジャンルの映画たち。今後さらにシェアしていく予定ですが、ぜひウォッチリストを作る際に活用してください。
- 60周年を迎える1961年公開作
- 50周年を迎える1971年公開作
- 45周年を迎える1976年公開作
- 40周年を迎える1981年公開作
- 35周年を迎える1986年公開作
- 30周年を迎える1991年公開作
- 25周年を迎える1996年公開作
- 20周年を迎える2001年公開作
- 15周年を迎える2006年公開作
- 10周年を迎える2011年公開作
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60周年を迎える1961年公開作
『うっかり博士の大発明 フラバァ』(全米公開3月16日)。古典的名作『深夜の告白』とシットコムのクラシック『パパ大好き』に出演のフレッド・マクマレイが、重力に逆らう物質を発明した教授を演じるディズニー映画です。
50周年を迎える1971年公開作
『THX 1138』(全米公開3月11日)。『スター・ウォーズ』より前、『アメリカン・グラフィティ』よりもさらに前のジョージ・ルーカス監督デビュー作。生殖と感情が禁じられた不気味な未来社会を描いた自身の学生時代の短編を長編化しています。ロバート・デュヴァルとドナルド・プレゼンスが出演。
『アンドロメダ…』(全米公開3月12日)。マイケル・クライトンによる、致死性の未知の病原体による恐怖を描いたSF小説を基にした映画がパンデミックの最中で50周年を迎えるなんてタイムリーですね。新型コロナが表題の菌株ほど悪質ではないのがせめてもの救いでしょうか。
45周年を迎える1976年公開作
『ロビンとマリアン』(全米公開3月11日)。スターが集結したロビン・フッドの映画は数あれど、1976年版の映画ほど豪華なキャスティングは珍しいです。ロビン役にはショーン・コネリー、マリアン役にオードリー・ヘプバーン、リトル・ジョン役にニコル・ウィリアムソン、ノッティンガムの代官にロバート・ショウ、獅子心王リチャードにリチャード・ハリス、そしてウィル・スカーレットにデンホルム・エリオット。まさに夢の競演です。
40周年を迎える1981年公開作
『スキャナーズ』(全米公開1月14日)。残念ながら1カ月遅れとなりましたが、頭部爆発のシーンが有名なデヴィッド・クローネンバーグ作のSFホラー映画。
『縮みゆく女』(全米公開1月30日)。主演のリリー・トムリンがどんどん縮んでいく女性を演じ、世界をまったく新たな視点で見るようになる姿が描かれています。皆に愛されるクラシック作というわけではありませんが、ジョエル・シューマカーが監督し、チャールズ・グローディンとネッド・ビーティがトムリンと共演しているコメディ映画です。
『血のバレンタイン』(全米公開2月11日)。仮面をかぶった殺人鬼が、バレンタインデーに町民を殺しまくる本作。ついこの間のバレンタインデーとパンデミック中でも危険を冒してお祝いしたがる人たちとを考えると、何だか通じるものがあるような。
『オーメン/最後の闘争』(全米公開3月20日)。ホラー映画のフランチャイズのほとんどが、3作目を迎えるころにはクオリティが著しく落ちてしまうもの。『オーメン』の3作目も然り。ですが、サム・ニールが米国での最初の役柄として反キリストのダミアンを演じています。それだけで祝う価値あり。
35周年を迎える1986年公開作
『ガバリン』(全米公開2月28日)。『13日の金曜日』の最初の数作に携わったスタッフが、当時は珍しかったホラーとコメディが混ざった本作のために同フランチャイズから撤退。続編もいくつか作られました。
『ハイランダー 悪魔の戦士』(全米公開3月7日)。本作がもっと昔の映画のように思えるのは私だけでしょうか。1981年の公開かと思っていましたが、不死身の剣士コナー・マクラウドが不死者同士の終わりなき戦いに身を投じるファンタジー・アクション映画は1986年の作品でした。
『GoBots: Battle of the Rock Lords』(全米公開3月21日)。1980年代に育った人はトランスフォーマーズが売り切れていても、いつだってGoBots(マシンロボ)は置いてあったことを覚えてるかも。トランスフォーマーほどカッコよくはないけど、それでもまあまあカッコいい変形ロボは1986年に映画化されましたが、競合ロボと比べてあまり記憶に残らない作品でした。
30周年を迎える1991年公開作
『羊たちの沈黙』(全米公開2月14日)。続編となるドラマシリーズの放映が始まったタイミングで、史上最高の映画のひとつが30周年を迎えます。このサイコスリラーは今でも公開当時と変わらず身の毛がよだつ名作で、これからも称賛を受け続けるでしょう
『あなたの死後にご用心!』(全米公開3月22日)。アルバート・ブルックスの映画には素晴らしい設定がつきものですが、本作も同じ。ブルックスは天界に行くために生前の選択について弁護しなくてはならない男を演じており、ユーモラスで感動的な結末が待っている作品です。
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ2』(全米公開3月22日)。1991年の3月は、アンソニー・ホプキンスが演じる連続殺人犯とアルバート・ブルックス作品にハマってたと言えればいいのですが、それだとウソになってしまいます。当時の私はニンジャ・タートルズ、特に宿敵スーパーシュレッダーともちろんヴァニラ・アイスが出てくる今作にドハマりしていました。Goニンジャ、Goニンジャ、Go!
25周年を迎える1996年公開作
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(全米公開1月19日)。1996年初めの作品。皆が『パルプ・フィクション』の視聴10回目に入り、『デスペラード』を何度か観たところで、バン! このグロくて抱腹絶倒なアクションホラー映画ではクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが組み、当時は駆け出しだったジョージ・クルーニーとサルマ・ハエックが出演しています。
『マペットの宝島』(全米公開2月16日)。お気に入りのマペット映画ではありませんが、今作は他作品よりも洗練されていて豪華な気がします。海賊船が出てくるからでしょうか。それにマペットたちが活躍するんですから、愉快なこと間違いなし。ティム・カリーも出演しています。
20周年を迎える2001年公開作
『ハンニバル』(全米公開2月9日)。前作から10年が経ち、この恐ろしい世界にアンソニー・ホプキンスが戻ってきました(ジョディ・フォスターは続投せず)。リドリー・スコット監督によるスリラーは傑作だった前作には及ばないものの、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマンにレイ・リオッタと、とにかく出演陣が豪華。そしてあの脳のシーンは忘れられません。
『メメント』(全米公開3月16日)。クリストファー・ノーラン監督の前作『フォロウィング』を観ている人もいるでしょう。しかし多くの人にとって、現代シネマ至高のフィルムメーカーの1人との出会いは20年前。クリストファー・ノーランの『メメント』は、結末から始まりへと逆向きに展開して謎を明らかにしていく、今でも色褪せることのない名作です。何度も観ても楽しめる作品で、その才能と芸術性には驚かされます。
『スパイキッズ』(全米公開3月30日)。ロバート・ロドリゲス監督はアニバーサリー続きですね。1996年の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』から5年、両親を救うためにスパイになる子供たちが主役のファミリー映画が公開されました。今作の大ヒットを受けて、ロドリゲス監督は20年後にも、キッズが大活躍する作品を手掛けています。
他に『バレンタイン』(全米公開2月2日)も20周年。
15周年を迎える2006年公開作
『ホステル』(全米公開1月6日)。このイーライ・ロス監督作品が公開された際、誰も準備ができてませんでした。これほど残虐な映画だと知らなかったのです。ヨーロッパを旅するアメリカ人観光客らがさらわれ、金持ちに拷問されるというスプラッター映画。
『Vフォー・ヴェンデッタ』(全米公開3月17日)。このところよくアメコミ実写映画が話題に上がりますが、ジェームズ・マクティーグが監督してウォシャウスキー姉妹が脚本を執筆した『Vフォー・ヴェンデッタ』はもっと話題にされるべきです。アラン・ムーアとデヴィッド・ロイドのコミックが原作の、示唆に富むアクション満載で刺激的な本作。過小評価されている傑作です。
『スリザー』(全米公開3月31日)。なぜ本作の知名度が低いのか、理解できません。(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの)ジェームズ・ガンが監督・脚本を務め、ネイサン・フィリオンとエリザベス・バンクスが出演する、ナメクジみたいな気色悪い生命体が出てくるホラー映画です。ものすごくグロくて血みどろで最高!
他にも『ファイナル・デッドコースター』(全米公開2月10日)、『ウルトラヴァイオレット』(全米公開3月3日)、『ヒルズ・ハブ・アイズ』(全米公開3月10日)などが15周年です。
10周年を迎える2011年公開作
『宇宙人ポール』(全米公開3月18日)。この映画をもう一度見なきゃいけない気がします。本作について考えると、「なぜもっと愛されていないのか?」と疑問に思うからです。サイモン・ペッグとニック・フロストをオタク役に、彼らが遭遇するエイリアンの声にセス・ローゲンを起用。公開時はめちゃくちゃ夢中になりましたが、ちょっと直球すぎだったかもと個人的には思います。
『ランゴ』(全米公開2月14日)。ピクサーがアニメ映画市場を独占していた時代に、『パイレーツ・オブ・カリビア/呪われた海賊たち』のゴア・ヴァービンスキー監督は、ジョニー・デップが主人公カメレオン役の声優を担当したハチャメチャな傑作で一瞬スポットライトを奪ったのでした。
『アタック・ザ・ブロック』(全米公開3月12日)。これはちょっとズルしていいて、本作は米国では7月になるまで公開されず、英国での公開は5月でした。しかし2011年3月12日のSXSWでのワールドプレミアが大評判となり、数々の賞を獲得していったのです。ストリートギャングとエイリアンたちがバトルする、ジョン・ボイエガ主演のSF映画。
『エンジェル ウォーズ』(全米公開3月25日)。ザック・スナイダー監督による、精神病院そして売春宿から脱走するため少女たちがアクションを繰り広げる本作は、なんとも奇妙でした。戦うシーン満載の大がかりな予告編を見て期待に胸を膨らましたものの、映画本編はそこまでじゃなかったのです。しかしキャスティングは豪華で、エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェイミー・チャン、カーラ・グギノとオスカー・アイザックが名を連ねています。10周年記念にもう一度見てみては? サントラは最高です。
他にも『アジャストメント』(全米公開2月14日)、『アイ・アム・ナンバー4』(全米公開2月18日)、『ビーストリー』(全米公開3月4日)、『赤ずきん』(全米公開3月7日)、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(全米公開3月8日)、『少年マイロの火星冒険記 3D』(全米公開3月11日)、『ブルー 初めての空へ』(ブラジル公開3月22日)なども10周年を迎えます。
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Source: ギズモード
2021年にアニバーサリーイヤーを迎えるSF&ファンタジー映画まとめ