高度20kmの空(成層圏)で、謎の低周波音が録音されたと、サンディア国立研究所のダニエル・ボウマン氏ら研究チームが米国音響学会にて発表しています。
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ボウマン氏は、5月8日から12日までシカゴ・マリオット・ダウンタウン・マグニフィセント・マイル・ホテルで開催される米国音響学会の第184回会合で、太陽光発電の熱気球を使って成層圏の音を録音した研究結果を発表しました。
ボウマン氏らは調査のため、巨大なビニール袋に炭の粉を付け黒い風船を作成しました。黒い風船に太陽が当たると、中の空気が温められて浮力が発生します。この受動的な浮力を利用すれば、成層圏である高度20kmまで上昇させられるとのこと。また、1つの風船に必要な費用は約7,000円程度と安価です。
太陽電池で動く気球が成層圏の不思議な音を検出
私たちの風船は、基本的に巨大なビニール袋の内側に炭の粉を付けて暗くしています。金物屋で売っている画材用のビニールと、輸送用のテープ、そして火工品店で売っている炭の粉を使って作るんだ。
— 出典:EureksAlert!
この風船にマイクを付け成層圏の音を収集したところ、海の波や雷などの自然音、風車などの人為的な音が録音されました。しかしその中に混じっていたのが、謎の「低周波音」です。
ボウマンと彼のチームは、予想される人間や環境の音とともに、彼らが特定できない何かを検出した。
「(成層圏では)一部のフライトで1時間に数回発生する謎の低周波信号があるが、その発生源はまったく不明である」とボーマンは述べている。
— 出典:EureksAlert!
この音は「繰り返し聞こえる」もので、人間の可聴域を超えた低周波だったとのこと。音の正体や発生源はいまだ不明で、研究者らは音の解明に当たっています。
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成層圏で鳴り続ける〝謎の音〟を観測気球が捉える
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