Spotify、新型コロナ誤情報を批判したニール・ヤングの楽曲を要求通り削除へ

音楽ストリーミングサービスSpotifyが、ロックの大御所ニール・ヤング氏の楽曲を削除する方針であることがわかった。

ヤング氏は1月24日に、自身のウェブサイトに掲載した公開書簡で、Spotifyから自身の楽曲の削除を要求していた。

同氏はその理由を「Spotifyが、ジョー・ローガン氏のようなワクチンの偽情報を拡散させている人々のコンテンツを許しているため」と説明。

「偽情報を信じる人たちが死んでいる」とSpotifyを批判し、「ローガンかヤングかどちらかだ。両方を選べない」と訴えた。

この書簡はその後削除されたが、ヤング氏は26日に掲載した別の声明でも「Spotifyは、生命を脅かす新型コロナウイルスの誤情報のホームになっている。お金のために嘘を売っている」と述べている。

医師や科学者から批判されてきた

Spotifyの広報は1月26日、ヤング氏の要求に敬意を払うと発表

声明で「私たちはユーザーに、世界中のすべての音楽と音声コンテンツを利用して欲しいと願っています。それにはリスナーの安全とクリエイターの自由のバランスを取るという大きな責任が伴います」と伝えた。

さらに「Spotifyから楽曲を削除するというニールの決定を私たちは残念に感じていますが、彼がすぐ戻ってきてくれることを願います」と、配信再開への希望を表明したものの、ヤング氏の批判に対する説明はなかった。

Spotifyは2020年にローガン氏のポッドキャスト「The Joe Rogan Experience(ジョー・ローガン・エクスペリエンス)」の独占配信権を取得。購入額は1億ドル以上だったと言われている。

同ポッドキャストは世界トップレベルのフォロワーを誇る人気番組だが、近年多くの医師や科学者、医療専門家たちが、ローガン氏が番組でワクチンの誤情報を伝えていると批判している。

Spotifyでは1月27日正午時点(日本時間)で、ヤング氏の曲が聞ける状態であり、具体的にいつ削除されるかはまだ明らかになっていない。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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Spotify、新型コロナ誤情報を批判したニール・ヤングの楽曲を要求通り削除へ

David Moye