韓国青瓦台「ムン大統領が訪日をやめれば東京五輪で恥をかくのは日本。そろそろ気付いたらどうか」

青瓦台が東京オリンピックを契機にした韓日首脳会談の開催について慎重な立場に転じた。 韓日首脳会談で冷え込んだ両国関係を改善するという韓国政府の要求に、日本が冷淡な反応を見せたためだ。
14日、韓国日報の取材を総合すると、韓日首脳会談の開催を巡る青瓦台のムードは、先週末を境に急旋回した。
日本のメディアが「韓国が（過去の歴史問題で）具体的解決策を提示しなければ、首脳会談を短くするつもりだ」「15分程度の会談のみ消化する方式を検討している」などの報道を相次いで吐き出すからだ。
政府間で首脳会談を議論しながら、自国のメディアを通じて会談の意味を貶める「二重プレー」をしているというのが青瓦台の判断だ。

文在寅大統領は相当な不快感を表しながら、外交当局に「明確に対応せよ」と注文したという。
外交部が11日、「両国の外交当局間の協議内容が日本の視点で一方的にメディアに流出していることに強い遺憾の意を表する」と警告した背景だ。

青瓦台は、首脳会談を契機に長期間冷え込んだ韓日関係に温もりを吹き込むこと自体が成果だという立場だ。
過去の歴史問題の解決と日本の輸出規制措置の撤回までは難しくても、懸案論議のための外交当局間の対話の扉を開くという趣旨だった。
しかし衆議院選挙を控え、自国の保守・右翼の世論に敏感にならざるを得ない菅義偉日本首相が、会談に消極的な立場を示しているという。
政府関係者は、「文大統領も明らかな成果がないなら、日本に行かないという立場」と伝えた。

青瓦台は13日、独島領有権を主張する防衛白書が日本の閣議で採択されたことも、「交渉を壊そうとする意図」と見ている。
予定された日程だったが、首脳会談を巡って綱引きをしている最中に不必要に韓国を刺激したためだ。
青瓦台関係者は、「日本が様々な方法で首脳会談を望まないというメッセージを発信している」とし、「首脳会談の議論がますます難しくなっている」と伝えた。
ただ、パク・スヒョン青瓦台国民疎通首席は同日、CBSラジオに出演し、「国政に責任を持つ政府の立場では、最も近い日本と感情だけで仕事をすることはできない」と首脳会談開催の余地を残した。

政府は16日まで日本と実務協議を行ない、文大統領の訪日を最終決定する方針だ。

https://news.v.daum.net/v/20210715043127253