かつて、メンタルヘルスの問題で苦しんだことを明かしたメーガン妃を攻撃し、批判を受けたイギリスの司会者ピアース・モーガン氏。
今度は大坂なおみ選手を「ナルシスト」「傲慢で甘やかされたワガママ」と呼び、反発を招いている。
大坂選手は、5月30日に開幕した全仏オープン前に「メンタルヘルスを守るために同大会では記者会見には出席しない」と発表。
その言葉通り、1回戦で勝利した後にコートでのインタビューには答えたが、記者会見には参加しなかった。
そのため主催者から1万5000ドルの罰金を課され、今後も記者会見に出ないのであれば4大大会の出場停止もあり得ると警告された。
大坂選手はこの1回戦の後に、他の選手や自分のためにも2回戦を棄権すると発表。同時に2018年の全米オープン以来、うつ病を抱えていることを公表した。
大坂選手はTwitterで「パリではすでに、私は自分が無防備だと感じ、不安になっています。だから、自分を守るために記者会見をしない方がいいと思いました」と記者会見を拒否した理由を説明した。
しかしモーガン氏は、メンタルヘルスを守ろうとする大坂選手の決断が気に入らなかったようだ。
同氏は5月31日にTwitterで、「最新のコラムで『世界のスポーツ選手の中で最も怒りっぽい小さなマダム、大坂なおみ』について書いた」と投稿した。
さらに、コラムのタイトルは「メンタルヘルスを悪用してメディアを黙らせるナルシストなおみは、メーガンとハリーがメディアを攻撃しながらそれを利用しているのと同じ」だと述べた。
My new @DailyMail column is about Naomi Osaka, world sport’s most petulant little madam. Posting soon. pic.twitter.com/7K37V8S2HM
— Piers Morgan (@piersmorgan) May 31, 2021
批判されて退席
モーガン氏はこれまで、メーガン妃のことを「甘やかされたワガママ」と呼び批判し続けてきた。
メーガン妃が3月に「イギリス王室の一員だった時に、精神的に追い込まれ自死を考えたことがある」と語った時には、司会していた朝の番組「グッド・モーニング・ブリテン」で「彼女の言葉を信じない」と一蹴。
これに対し同じ出演者が発言を批判すると、モーガン氏はセットを立ち去り、その後番組を降板した。
この時、メンタルヘルスを考慮しないモーガン氏の発言には多くのクレームが寄せられた。しかしこの経験からモーガン氏は学んでいないようだ。
同氏はデイリーメールに掲載されたコラムで、大坂選手のことを「残念ながらミス大坂は傲慢で甘やかされたワガママであり、名声と富が、彼女のエゴを巨大に膨らませている」と批判した。
メンタルヘルスの問題を無視するようなこのモーガン氏の言動に、ソーシャルメディアではモーガン氏に対する批判が起きている。
Piers Morgan, who literally walked off the set in the middle of his own show after getting the mildest possible pushback for his obsessive criticism of a female POC, has some thoughts about how a female POC should honor her professional obligations. pic.twitter.com/UbMP24G4uu
— Don Moynihan (@donmoyn) May 31, 2021
非白人の女性をしつこく攻撃したことを批判され、自分の番組から出ていったピアース・モーガン氏ですが、どうやら非白人の女性に対しては職務上の責任を全うするべきと考えているようです
Piers Morgan walked off his studio because he couldn’t even withstand hearing mild criticism from his colleague. The man is the most fragile, brittle spirit. He’s a nothing compared to Naomi Osaka.
— Wajahat Ali (@WajahatAli) May 31, 2021
同じ出演者からの穏やかな批判にも耐えられずスタジオから去ったピアース・モーガン。この男性は大坂なおみとは比べようもないくらい小さい
Piers Morgan: Naomi Osaka is a petulant brat who can’t handle criticism.
Also Piers Morgan: pic.twitter.com/NScPkZm2sA
— 💜 kellie 🌸 (@kaylochka) May 31, 2021
大坂なおみのことを、批判に耐えられない短気なワガママと言ったピアース・モーガン氏。
そんな彼は批判されてスタジオを出て行った
What is it about Naomi Osaka and Meghan Markle that gets Piers Morgan so worked up, I wonder. pic.twitter.com/ls3W3gKHUl
— Paul Bernal (@PaulbernalUK) May 31, 2021
ピアース・モーガンは、大坂なおみとメーガン・マークルのことでなぜこれほど感情的になるのだろう
Piers Morgan using MailOnline to bully a woman in the public eye again? I wonder what the pattern could be…
— Mic Wright 🏳️🌈🌋🏴☠️ (@brokenbottleboy) May 31, 2021
ピアース・モーガンがメールオンラインでまた女性叩きをしているの?今度は何をどう攻撃しようとしているのだろう…
Piers Morgan is a #mentalhealth bigot. Racist undertones swapping ‘playing the race card’ for ‘playing the mental health card’ – he’s so demented he sees #MeghanMarkle in #NaomiOsaka & attacks their mental health to silence & discredit them.
This is repugnant & reprehensible. pic.twitter.com/n0QnD2eWzv
— Dr Shola Mos-Shogbamimu (@SholaMos1) May 31, 2021
メンタルヘルスに対して、偏屈な考えを持っているピアース・モーガン。人種差別の切り札をメンタルヘルスに変えて、それを隠そうとしている。その上、メーガン・マークルと大坂なおみは一緒だと主張して彼らのメンタルヘルスを攻撃し、彼らを黙らせて信用を落とそうとする。とても不快で非難されるべき
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: ハフィントンポスト
大坂なおみ選手を「傲慢で甘やかされたワガママ」と批判した英司会者、SNSで反撃される