【あわせて読みたい】戦禍でも。大道芸や海水浴、サッカーや授業を楽しむガザの子どもたち。日常を守ろうとする人々の姿を振り返る
イギリス・ウェールズ南部のマーサー・ティドビルに巨大な陥没穴が出現し、、約30世帯が避難を余儀なくされている。
地元議会のブレント・カーター議長は12月2日、穴の大きさは「おそらく深さ9~12メートル、幅は5メートルで拡大し続けている」とBBCに述べた。
ITVによると、穴が空いたのは1日で、道路下に水路や通路などの空間を設けるための構造物「カルバート」の崩壊が原因で発生した。
地元自治体は、カルバートを崩壊させたのは約1週間前に発生した非常に発達した低気圧「ストーム・バート」だと考えている。
11月下旬にイギリスに上陸したストーム・バートは、マーサー・ティドビルを含めた各地に大雪や大雨、強風、洪水などを引き起こした。
マーサー・ティドビル特別市は「ストーム・バートで山から押し流された大量の土砂が原因で陥没穴が発生した」とプレスリリースで説明している。
「11月24日の午前6時頃、ナント・モルライスの3軒の住宅で、ゴロゴロやバンという音が聞こえ、当時は雷だと思われていました。しかし、我々はこの時に崩壊が起き、6日かけて地表に達したと考えています」
カーター氏も「山から土砂が崩れ落ち、カルバートに流れ込んで崩壊を引き起こした」とBBCに説明している。
マーサー・ティドビル特別市によると、この陥没穴が原因で、ナント・モルライスの29世帯が避難している。
穴の近くに自宅があるというジョン・ミッチェルさんは、「本当に恐ろしいです――あそこに水が流れ込んで、すべてを押し流してしまうかもしれず、何が起きるのかわかりません」とPA通信に述べている。
「家に帰ると全体がバリケードで囲まれており、穴がどんどん広がって事態が悪化していました。底までは見えませんでしたが、かなりの深さがありました」
マーサー・ティドビル特別市は、穴の拡大を防ぐための作業を行なっている。避難世帯は安全が確認されるまで自宅に戻ることができず、今のところ具体的な見通しは立っていないという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
英住宅地に巨大穴が出現。拡大を続け約30世帯が避難を余儀なくされる