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飼っていた犬を射殺したと新著で明かしたアメリカ・サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事に対する批判が高まっている。
ガーディアンは4月26日、5月発売のノーム氏の新著『No Going Back:The Truth on What’s Wrong With Politics and How We Move America Forward(後には引けない:政治の問題点とアメリカを前進させるための真実)』には、クリケットと名付けた生後14カ月のワイアーヘアード・ポインターを射殺したことが書かれていると報じた。
ノーム氏も同日にこの記事の画像をXで引用して、「牧場では、このような難しい決断をしなければいけない時がある」と報道内容を認めた。
さらに、28日の投稿では「20年前のクリケットの話で怒る人がいるのは理解できる」とした上で、「サウスダコタ州の法律では家畜を襲って殺した犬は処分できることになっており、クリケットが人を噛んだため決断した」と説明した。
「私は、牧場経営においても政治においても、自分の責任を他の誰かに押し付けたことはありません。たとえつらく苦しくても、私は法律に従い、責任ある親、犬の飼い主、隣人として行動しました」
「自著でも説明したように容易ではありませんでした。でも容易な方法が正しくない場合が多いのです」
I can understand why some people are upset about a 20 year old story of Cricket, one of the working dogs at our ranch, in my upcoming book — No Going Back. The book is filled with many honest stories of my life, good and bad days, challenges, painful decisions, and lessons…
— Kristi Noem (@KristiNoem) April 28, 2024
ガーディアンによると、ノーム氏は、著書の中でクリケットのことを「嫌いだった」と述べ、「訓練できず、危険で、狩猟犬としての価値がなかった」と酷評している。
ノーム氏はそのことを理由にクリケットを砂利採取場に連れて行き、射殺したという。自らの行動について「楽しい仕事ではなかったが、そうしなければならなかった」と振り返っている。
ノーム氏は、11月に行われる大統領選挙に共和党から立候補しているドナルド・トランプ前大統領の副大統領候補の一人だ。トランプ氏も自身のソーシャルメディアでこの本を宣伝している。
しかし、ノーム氏は謝罪や後悔を口をにすることはなく、多くの愛犬家を怒らせる結果になったようだ。
ソーシャルメディアには「別の飼い主を探すこともできた」「犬を殺したことで良い印象を持ってもらえると思ったのだろうか」などの批判が投稿されている。
ミネソタ州のティム・ウォルツ知事は、自身の愛犬におやつを与える画像をXに投稿するとともに「撃ち殺すところや、砂利採取場に放り出すところではない愛犬の写真を投稿してください」と世の中に呼びかけた。この呼びかけに応じて、多くの人が愛犬の写真をシェアしている。
【画像】「犬を撃ち殺していない写真を投稿して」ミネソタ州知事の呼びかけに、多くの人たちが愛犬の写真をシェア
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は「ニューヨークでは、子犬はみんなから愛されています」とXに投稿している。
In New York we love our puppies ❤️ https://t.co/GF8Z9dCeevpic.twitter.com/a7C92Ii814
— Governor Kathy Hochul (@GovKathyHochul) April 27, 2024
ノーム氏を批判しているのは民主党の政治家だけではない。
保守派弁護士のジョージ・コンウェイ氏は「子犬の頭を吹き飛ばしたことを心から後悔できないのなら、時効が成立したことに感謝して黙っているべきだ」とXに投稿した。
故ジョン・マケイン上院議員を父に持つ保守派政治評論家のメーガン・マケイン氏は、「ホラー映画のような話だ」とつづっている。
「私の家族はセドナ郊外に牧場を所有していますが、どんな理由があろうと、犬を撃つことはありません。これは “田舎/牧場”の話ではありません」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
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