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「小1の死者数は小6の10倍」歩行中の交通事故、子どもに伝えたい5つの対策

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【元記事に戻る】子どもはベランダの柵を「数秒」で乗り越える。転落死を防ぐため、一度は見てほしい実験動画

歩行中に交通事故で死亡した小学1年生は、小学6年生の10倍ーー。こんなデータがある。

小学生の死者・重傷者(歩行中)は、2022年までの5年間で2000人以上に上る。子どもたちを事故に巻き込ませないために、大人ができることは何か。

事故が多い時間帯は?通行目的は?

先日、ハフポスト日本版の記者が比較的交通量の多い一方通行の道を歩いていたところ、小学校低学年とみられる子どもが前方左の路地から勢いよく道路に飛び出した。

「危ない!」。記者の右後方から直進してきたバスも急ブレーキをかけた。衝突は間一髪で回避。子どもはそのまま走り去っていった。

バスの運転手もさぞ肝を冷やしただろう。記者が見ていた限り、子どもは道路を横断する際に右左を確認していなかった。あと1秒でもブレーキが遅れていたら、衝突していたかもしれなかった。

政府広報オンラインによると、警察庁が2018〜22年に発生した交通事故を分析したところ、歩行中の交通事故で死亡したり、重傷を負ったりした小学生は2185人だった。

学年別では、2年生が最多の541人1年生が508人で、続いて3年生が428人4年生が305人5年生が243人6年生が160人だった。

死者数では、3年生が12人と最も多く2年生が11人1年生が10人4年生が7人5年生が5人6年生が1人だった。

事故が多い時間帯は「午前7時台」「午後2時台から5時台」で、「午後3時台」は特に多かった。「横断中」の事故が目立つという。

小学生の歩行中の交通事故(2018〜22年)小学生の歩行中の交通事故(2018〜22年)

教えるべき5つのポイント

では、子どもが道路を安全に横断できるようにするためには、どのようなことを教えるべきなのだろうか。5つのポイントがある。

①横断歩道橋、横断歩道、信号機が近くにある時は、そこまで行って横断する

②横断する前に、必ず立ち止まる、右左をよく見る、車が止まっているのを確認する

③横断歩道では、手をあげる、手を差し出す、運転者に顔を向けて横断する意思を示す

④信号が青の時も、必ず右左を見て、車が止まっていることを確認してから横断する

⑤横断中も右左を確認しながら歩く

このほか、交差点では歩行者側の信号が青でも右左折する車が進入してくるが、低学年の子どもは身長が低いため、ドライバーから見えないことがある。バスやトラックなどの大型車両は特に見えづらい。

また、信号が点滅している時に走って渡ろうとすると危険。見通しが悪い交差点や曲がり角では、急に車や自転車が飛び出してくることもある。止まっている車の死角から自動車やバイクが飛び出してくることも考えられる。

これらをただ教えるのではなく、「子どもの目線」を確認して伝える必要がある。

車を運転する際は、「子どもは車に気付かない」ことを前提に、速度を落としたり、間隔をあけたり、一時停止したりするなどの配慮も必要だ。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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