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「セクシー田中さん」漫画原作者の死去。ドラマ放送をめぐって、これまでに起きたこと。日テレや小学館の対応は

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ドラマ「セクシー田中さん」。日本テレビ公式サイトからドラマ「セクシー田中さん」。日本テレビ公式サイトから

合わせて読みたい>>誹謗中傷と批判はどう違う?日本語学者に聞いてみた「相手の人格を尊重するかどうか」

日本テレビでドラマ化された漫画「セクシー田中さん」の作者、芦原妃名子さんが死去した。日本テレビや、原作発行元の小学館がそれぞれ追悼コメントを発表。日本テレビは「最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」などと、ドラマの脚本について釈明した。

このようなメッセージが掲載されるに至った経緯、これまでに起きたことを振り返る。

一連の出来事をめぐり、芦原さんやドラマの脚本家に対する誹謗中傷が起きていたとみられている。政府広報オンラインは、誹謗中傷を投稿・拡散しないための手段として「勢いですぐに送信せず、一度時間を置いて投稿を見直す」「他人の投稿を安易に再投稿したりしない」などと注意喚起している。

生きるのがつらいと感じている人や、周りに悩んでいる人がいる場合、以下のような相談窓口がある。

厚生労働省 相談先一覧
いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
#いのちSOS(電話相談)
チャイルドライン(電話相談)
生きづらびっと(SNS相談)
あなたのいばしょ(SNS相談)
こころのほっとチャット(SNS相談)
10代20代女性のLINE相談(SNS相談)

日本テレビで10月〜12月にドラマ放送

芦原妃名子さんが亡くなったことは、2024年1月29日、テレビ局や新聞社が相次いで報道した。遺体発見の状況などから、自殺とみられるという。

漫画「セクシー田中さん」は、小学館の隔月刊誌「姉系プチコミック」で2017年に連載開始された。2018年には単行本化され、23年10月には最新刊の第7巻が出版された。雑誌連載も続いていた。

日本テレビでドラマが放送されたのは、2023年10月22日から12月24日にかけての日曜日。全10話で、最終8〜10話はドラマオリジナルのストーリーになっていたという。

ドラマ脚本、最終2話は原作者が執筆

このドラマをめぐっては、9、10話の脚本は芦原さん自身が書いたことが明かされている。1〜8話を担当した脚本家が自身のInstagramアカウントで報告したからだ。その後、芦原さんも自身のブログで経緯を詳しく説明した。

脚本家のInstagram発信は、最終話が放送された12月24日だった。

脚本について原作者からの要望があったとして「急きょ協力という形で携わることとなりました」などと報告した。放送の4日後にも「今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした」などとつづっていた。

脚本家として、最後の2話を担当しなかったことに対する苦しい胸の内がうかがえる内容だ。

「必ず漫画に忠実に」と約束

芦原さんのブログはそれから1ヶ月後の2024年1月26日に記された。

自身で「9話、10話の脚本を書かざるを得なくなった」という経緯や事情をつづっていた。ドラマ化にあたり、次のような条件を求めたと明かしていた。・

・「必ず漫画に忠実に」すること

・忠実でない場合は「しっかりと加筆修正」すること

・漫画が連載中で完結していないため、ドラマ終盤のオリジナルストーリーについては「原作者があらすじからセリフまで」用意すること

こうした条件は「脚本家さんや監督さんなどに大変失礼」だと考え、「この条件で本当に良いか」と何度も確認したとも記していた。

実際に制作が始まると、原作を大きく改編した脚本が提出され、元に戻すために何度も加筆修正を繰り返すことになり、「私も相当疲弊していました」などと説明していた。

芦原さんはまた、この1月にX(旧Twitter)のアカウントを開設し、1月28日に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と記していた。

日本テレビと小学館がコメント

芦原さんの死去が報じられたのは、この投稿翌日の29日だった。

日本テレビは同日、公式サイトで次のようなコメントを発表。

「2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」

小学館は1月30日、ハフポスト日本版の取材に「芦原妃名子先生の生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

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「セクシー田中さん」漫画原作者の死去。ドラマ放送をめぐって、これまでに起きたこと。日テレや小学館の対応は

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