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崖下で2年もひとりぼっちの羊が英国で見つかる。毛は地面につくほど伸び「群れを作る動物には拷問」

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毛は伸び切り、もっさりした姿で崖下をうろつく羊がイギリスで見つかり、国内で最も孤独な羊と呼ばれて注目を集めている。

イギリスの北部にあるスコットランドの入江でカヤックをしていた人が、崖下に1頭の羊を見つけた。メスの羊と見られ、カヤックを漕いでいるグループの後を追いかけ、何かを訴えるかのように鳴いたという。

地元紙の「ザ・ノーザン・タイムズ」が報じ、BBCガーディアンなどの大手メディアも取り上げている。

羊が見つかったのは、モーレイ・ファースと呼ばれるスコットランド北東部にある入江。発見したのは地元に住むジリアン・ターナーさんらカヤッククラブのメンバーで、羊の保護を求めて声をあげている。

ガーディアンなどによると、羊は険しい岩だらけの海岸の下にある砂浜にいた。毛は伸び放題で、お尻にかけてもっさりと非常に重そうだ。伸び続けた毛は足元まで覆ってしまっていて、後ろ足はほとんど見えない状態になっている。

ターナーさんがこの羊を最初に見つけたのは実は2年も前のことだ。当時も今回と同じようにカヌークラブのメンバーとこの場所を訪れていた。羊は岸辺が行き止まりになるところまでカヌーを追いかけてきたが、それ以上は行けないとわかると打ちのめされたように引き返していったという。

ターナーさんは羊が岸壁を登っていけるだろうと深刻に捉えなかった。しかし、2年経って同じ場所を訪れ、まだあの時に見たのと同じとみられる羊がいることに愕然とした。

カヌークラブのメンバーを目にした羊は岩から岩へと飛び移りながら、今回もまた何かを訴えるように鳴きながら追ってきたという。

ターナーさんは「最初に見た時は毛は普通の長さでしたが、それが伸びて巨大になり、お尻の方の毛は地面についていました。少なくとも2年間はひとりぼっちだったのでしょう。群れで行動する動物にとって拷問のようなものなので、心が痛みます」とザ・ノーザン・タイムズの取材に話している。

BBCによると、スコットランド動物虐待防止協会はこの羊の存在を把握している。同協会は、食料となる草は十分にあるとしている。天候が回復し、安全が確認できしだい、状況のさらなる把握に努めるという。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
崖下で2年もひとりぼっちの羊が英国で見つかる。毛は地面につくほど伸び「群れを作る動物には拷問」

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