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マドンナさん、放送2回で中止されたペプシCMが34年ぶりに再放送。「ようやく才能に気づいてくれた」と反応

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歌手のマドンナさん=2017年1月、アメリカ・ワシントンDC歌手のマドンナさん=2017年1月、アメリカ・ワシントンDC

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歌手のマドンナさんが出演し、物議を醸して放送開始直後に取りやめになったペプシのCMがある。そのCMが34年ぶりに放送されたことを受け、マドンナさんが「私たちの才能にようやく気づいてくれてありがとう」とペプシに向けてコメントを発信した。

お蔵入りになったのは、1989年に制作されたペプシのCM。マドンナさんの「Like a Prayer」のリリースを記念して、ペプシと共同でつくったものだ。

曲が流れる中、街中や1950年代スタイルのダイナーでダンサーたちとマドンナさんが踊るという内容だ。2回放送しただけで、中止になった。30年以上の時を経て、ペプシが125周年キャンペーンの一環として9月12日にこのCMの短縮版をMTVのビデオ・ミュージック・アワードで放送した。

このCMは、マドンナさんのアルバム「Like a Prayer」が1989年3月にリリースされるのに先立ち、ペプシとマドンナさんが結んだ500万ドル(約7億3000万円)のスポンサー契約の一環だった。

だが、「Like a Prayer」のミュージックビデオが当時にしては革新的すぎて、CMがお蔵入りになる原因になってしまった。巨大飲料メーカーは契約に同意するにあたり、このミュージックビデオの内容を確認していなかったのだ。

ミュージックビデオの中で、マドンナさんが扮する人物が無実の黒人男性が有罪判決を受けるところを目撃する。その後、教会に逃れ、そこで不当に逮捕された男性に似た黒人の聖人にキスをする。すると、両方の手のひらに聖痕が現れ、燃えさかる十字架の前で踊るというものだ。

このミュージックビデオにはバチカンをはじめとする多くのキリスト教団体から非難が殺到した。

ペプシのCMにはミュージックビデオにあるような宗教的な要素は一切なかったが、同社は騒動を受け、マドンナさんとの契約を打ち切った。CMは2度放送されただけで終わってしまった。

マドンナさんは今回の「再放送」を受け、9月13日、自身のInstagramにキャリアにおいて大きな意味を持つ出来事だったとつづった。

「黒人の聖人にキスしたり、十字架を燃やしたりするシーンの変更を拒んだため、CMが即座に中止されました。この時に、芸術的な誠実さについて妥協しないアーティストとしての輝かしいキャリアが始まりました。私たちのコラボレーションの才能にようやく気づいてくれたペプシに感謝します」と皮肉にも聞こえるメッセージを出した。 

ちなみに、マドンナさんは500万ドルの契約金を手放さないで済んだほか、「Like a Prayer」は世界的なヒットを記録し、マドンナさんの作品の中で最も愛される曲の一つになっている。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。

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マドンナさん、放送2回で中止されたペプシCMが34年ぶりに再放送。「ようやく才能に気づいてくれた」と反応

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