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セクハラや体重批判、胸に触るよう強要…ボディポジティブの米人気歌手がダンサーらに訴えられる

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※この記事には性的ハラスメントやパワーハラスメントの描写があります

ボディポジティブのメッセージを発信してきたアメリカの人気歌手リゾが、セクハラや体重批判などを理由に、3人のダンサーから訴訟を起こされた。

リゾを訴えたのは、元バックダンサーのアリアナ・デイヴィス氏、クリスタル・ウィリアムズ氏、ノエル・ロドリゲス氏だ。

3人は、敵対的な労働環境やセクハラ、宗教ハラスメントのほか、人種に基づく嫌がらせ、暴行、不法監禁などを受けたとしてリゾや芸能プロダクション、ダンスチームのキャプテンを訴えている。

デンマークのロスキレ・フェスティバルで歌うリゾ(2023年7月1日)デンマークのロスキレ・フェスティバルで歌うリゾ(2023年7月1日)

暴力的な振る舞い

訴状によると、デイヴィス氏はミーティングの音声を録音したことをリゾに叱責され、その場で解雇された。

このデイヴィス氏に対する扱いが納得できないとして、ロドリゲス氏が仕事を辞めると伝えたところ、リゾが拳を鳴らし、手首を回しながら近づいてきて「お前はラッキーな野郎だ」と叫んだという。

原告は、他のダンサーが介入していなかったらロドリゲス氏は殴られていた可能性があると主張している。

またリゾは部屋を出て行く時、ロドリゲス氏に向かって両手の中指を立て「じゃあなビッチ!」と吐き捨てたという。

ヌードパフォーマーを触るよう強要

原告らは訴状で、2023年2月にオランダ・アムステルダムで行われた公演の後に、リゾがダンサーたちをレッドライト地区にあるクラブ「Bananenbar」に招いた時の出来事についても触れている。

このクラブで、ダンサーたちはリゾからヌードのパフォーマーの体に触れるように促されたほか、パフォーマーの膣から飛び出してきたディルドをキャッチしたり、膣に挿入してあるバナナを食べるよう求められたと主張している。

デイヴィス氏はリゾからパフォーマーの胸に触れるよう求められたが断った。しかし、リゾが大きな声で触るように繰り返したため、触らざるをえなかったとしている。

さらに原告は、リゾがセキュリティーガードにもパフォーマーたちと一緒にステージに上がって服を脱ぐよう強制したと主張している。

「リゾが、雇用者や周りの人たちのボディーオートノミー(体の自己決定権)をほとんど無視することに驚愕した」と述べている。

クラブへの同行は任意だったものの、ダンサーたちは行かなければ、仕事上不利になると考えていたという。

ニューヨークのガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバルに参加したリゾ(2023年6月9日)ニューヨークのガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバルに参加したリゾ(2023年6月9日)

ダンサーキャプテンによるハラスメント

原告はリゾと事務所に加えて、ダンサーチームキャプテンのシャーリーン・クイグリー氏も訴えている。

訴状によると、クイグリー氏はダンサーらにキリスト教の教えを説き、ロドリゲス氏が嫌がると「どんな仕事も、誰であろうと私が神について話すことを止められない」と述べた。

また、クイグリー氏は婚前交渉に反対しており、デイヴィス氏が性交渉の経験がないと知った後、ヴァージンかどうかを定期的にチェックし続けたと主張している。

その一方で、クイグリー氏がバナナを使ってオーラルセックスをやってみせたり、自らの性的空想についても話したりしたことで、ダンサーたちは不快な気持ちになったとしている。

報酬支払いや敵対的な労働環境

さらに、原告らはアメリカツアーが終わった2022年11月からヨーロッパツアーが始まる2023年2月まで報酬の支払いがなく、他の仕事をすることも許可されなかったとしている。

ダンサーたちが50%の報酬支払いを求めたところ、会計担当者は25%の支払いを提示し「ダンサーたちのツアー中の行動が、容認できず無礼だった」と不満を述べたという。その一方で、原告らは会計担当者は具体的に何が問題だったかを説明しなかっと主張している。

また、4月後半に行われたダンスのリハーサルで、リゾはダンサーたちのパフォーマンスが「満足できる基準」に達しておらず、ダンサーはショーの前にお酒を飲んでいると非難したという。

そして、再度オーディションして合格しなければ解雇すると伝え、90分のショーを複数回繰り返した結果、8時間のリハーサルが12時間になったと述べている。

この間、ダンサーたちは休憩が認められなかったため、デイヴィス氏はお漏らししたという。

また、デイヴィス氏はこの翌日にリゾと振付師から「ツアー前に比べて元気がないように見える」と尋ねられたが、この質問からリゾがデイヴィス氏の体重増加を懸念していることが透けて見えたと訴えている。

原告は訴状で、リゾらのこうした行動により「重大な精神的苦痛や不安、痛み、身体的な傷害や病気、さらにはそれに係る医療費や弁護士費用、およびその他の損害」を被ったと主張。

原告側のロン・ザンブラノ弁護士は「パフォーマーたちに対するリゾとマネジメントチームの驚くべき態度は、彼女が公の場で見せている姿勢とは正反対です。リゾはプライベートではダンサーたちの体重を批判して、違法かつ希望を奪うやり方で侮辱している」と声明で述べた。

ハフポストUS版はリゾの代理人にコメントを求めたものの、今のところ回答はない。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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セクハラや体重批判、胸に触るよう強要…ボディポジティブの米人気歌手がダンサーらに訴えられる

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