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アメリカで、ある弁護士がChatGPTを使ってクライアントの裁判書類を作成していたことが分かった。
コロンビアのアビアンカ航空に対し、金属製のカートで膝を負傷したと訴えている男性の弁護士、スティーブン・シュワーツ氏が、判例の証拠として裁判所に提出したいくつかの事例を、生成系AI(人工知能)「ChatGPT」を使って作成したと認めた。6月8日に制裁の審理を受ける予定だ。
最初に懸念を示したのはアビアンカ航空の弁護団で、それを裁判官に伝えたという。
アビアンカ航空の訴えを確認した米連邦地裁判事は、「提出された判例のうち6件は、偽の引用を伴う偽造の司法判断と思われる」と述べ、「前例のない事態」とした。
ニューヨークのLevidow, Levidow & Oberman法律事務所の弁護士であるシュワーツ氏はその後、クライアントを支援するためにChatGPTを使用し判例を作成し、「その内容が嘘である可能性に気づかなかった」と宣誓供述書の中で語った。
また、「ここで行われた法的調査の補足にAI知能を利用したことを大いに後悔しており、その信ぴょう性の絶対的な確認なしに、今後決してそのようなことはしない」と述べた。
ChatGPTの「虚言」は今回が初めてではない。ワシントンポスト紙は4月、ChatGPTがポスト紙の存在しない記事を引用し、ある教授をセクハラ歴のある法学者のリストに載せた、と報じた。
嘘の情報でリストに載せられた教授はワシントンポスト紙のインタビューで、「恐ろしいことです。こうした疑惑をかけられるのは、非常に有害です」と述べた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ChatGPTで弁護士が裁判資料を作成➡︎虚言だらけで「大いに後悔」 米