プロ野球選手は、シーズンが終わると自主トレに入り2月1日のキャンプインに向けてコンディションを調整していきます。なぜ2月1日がプロ野球のキャンプイン解禁日なのか、みなさん気になりますよね?そこで今回は、キャンプの歴史やなぜプロ野球のキャンプインが2月1日?などを調べてみました。
目次
- 1. なぜキャンプインが2月1日?
- 1.1. 第173条ポストシーズン
- 1.2. プロ野球の元旦日
- 2. キャンプの歴史
- 3. プロ野球のキャンプの流れ【前半戦】
- 4. プロ野球のキャンプの流れ【後半戦】
- 5. プロ野球キャンプの流れ【オープン戦】
- 6. 新人合同自主トレ
- 7. まとめ
なぜキャンプインが2月1日?
なぜ、プロ野球のキャンプインが2月1日なのかと言うと、日本プロフェッショナル野球協約で、毎年2月1日から11月30日までの10ヶ月間が報酬の支払い対象期間。それより前の期間は、契約期間に該当しない為、選手達はチームとしてではなく個人または他球団の選手達と自主トレでシーズンに向けて調整しています。
第173条ポストシーズン
上記の決まり以外にも、日本プロフェッショナル野球協約第173条で、12月1日から1月31日までチームでの練習や対外試合が禁止されている為、キャンプの開始が2月1日に設定している球団が多い理由だと思います。今シーズンは、西武ライオンズが他の球団とは違い、2月6日からキャンプインしたことが話題になりましたね。今までは12球団一斉にスタートしていましたが、今後は西武ライオンズの結果次第では、キャンプのあり方も変わってくるかもしれません。
プロ野球の元旦日
プロ野球では、2月1日は元旦日と言われています。2月1日から始まるキャンプでは、新人合同練習や、自主トレと違い監督・コーチ・チームスタッフ・全選手が一同に揃いシーズン開幕に向けての新チームづくりが始まり、チームの仕上がりが左右される大事な期間です。年間を通して戦える体づくりからチームの連携を確認する実践練習を行い、開幕メンバーが選ばれていきます。
キャンプの歴史
プロ野球で春季キャンプを1番最初に取り入れたのは、読売ジャイアンツ です。1946年に愛媛県でシーズンに向けて練習したのが最初と言われています。最初は、河川敷や本拠地球場で行っている球団が多かったのですが、1955年に読売ジャイアンツが宮崎県で行ったのをきっかけに他球団も高知県や宮崎県など西日本で行うようになりました。その後、沖縄をキャンプ地にする球団も増え、現在は半分以上の球団が沖縄でキャンプしています。
また、日本ハムはアメリカでキャンプインしたこともあり、時差の関係上2月1日より早く始まることもありました。
プロ野球のキャンプの流れ【前半戦】
プロ野球のキャンプでは、4〜5日を1クールとして日程が組まれています。前半戦の2月初めのクールでは、年間を通して戦う体力作りがメインのランニングやストレッチをメインに身体を温める。その後、キャッチボールやノック、バッティング練習などを投手陣と野手陣に分かれそれぞれのメニューをこなしていきます。
ここでの練習は、チーム内の守備の連携の確認や、一球一球丁寧に打ち込みを行うバッティング練習。初めの1クール目では、時間をかけてコンディション調整を行い、この後のクールで行われる試合形式の練習に備えていきます。
プロ野球のキャンプの流れ【後半戦】
2月の中旬から後半戦にかけてのクールでは、守備・バッティング・ピッチングのそれぞれで実践的な練習に移行していきます。フリーバッティング・実践形式の打撃練習、シートノックなど、より試合に近い練習でシーズンを戦う体に仕上げていくそうです。また、紅白戦や他チームとの練習試合など試合形式の練習も行われ、オープン戦に向けて選手達の熾烈なスタメン争いが繰り広げられています。
プロ野球キャンプの流れ【オープン戦】
2月下旬から最後の調整としてオープン戦が開幕。12球団合計で105試合開催され、シーズン開幕メンバーを決める最後の選考になります。オープン戦では、多くの選手を試合で起用したい為、セ・リーグはDH制を採用することが多いです。また、シーズンが近いオープン戦では、先発投手に長いイニングを投げさせたり、打者は多くの打席に立たせ、よりシーズンに近い実践の場を踏ませ、開幕レギュラー選手を選考していきます。オープン戦では、選手達のアピール合戦が熾烈になり、シーズンに近い選手の動きを見る事ができるので、観戦も楽しいかもしれませんね。
新人合同自主トレ
各球団でドラフト指名された新人選手で行われる新人合同自主トレさ1月に行われます。2月のキャンプインに向けて、一足先に新人選手にプロの世界の厳しさや立ち振る舞い、キャンプを乗り切る体力づくりをメインに行い、プロとしてのいいスタートを切るきっかけづくりをしてくれる練習です。ここでいいスタートを切れるかどうかでキャンプでアピールできるかどうか変わってきます。新人選手のアピールの場としては最適な自主トレかもしれません。
まとめ
今回は、プロ野球のキャンプについて詳しく解説しました。協約によりキャンプインの日程が決まっている為、選手達はそれに合わせて調整しないといけない大変さはあります。ですが、プロとして結果を残す為には、短期間でのコンディション調整も必要です。しっかりと準備し、シーズンで結果を残せる選手になれるようにベテランから新人選手までお互いに奮起しあい、チームの優勝に貢献できる活躍を期待しています。
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