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Googleが「ChatGPT」を凌駕する最強AI「LaMDA」の封印を解く

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OpenAIが公開したチャットAI「ChatGPT」はあらゆる業界に衝撃を与えましたが、中でも強い危機感を抱いているのがGoogleです。

米メディア「The New York Times」の報道によると、Googleは「ChatGPT」のリリースに対し、Googleの経営陣は「コード・レッド」を宣言したとのこと。同社は現在、この「ChatGPT」に直接対抗できるサービスの開発に全力を注いでいるようです。

*Category:テクノロジー Technology *Source:The New York Times ,CNBC ,Android Police

Googleが本気開発するChatGPT対抗チャットボット「Apprentice Bard」


Googleのコード・レッドは「ビジネスを根底から覆しかねない巨大な技術革新の到来」が近づいていることを示すもの。Googleのビジネスの根幹は検索エンジンですが、「ChatGPT」の登場によって「ネット検索」そのものがゆらぎ始めたのです。

Googleは以前からAIに莫大な投資を行っており、音声アシスタント「Googleアシスタント」や、同社のPixelスマホに搭載されている「消しゴムマジック」「ボケ調整」などもAI機能の1つ。その他にもGoogleはAIを様々なサービスに活用しています。

しかし、マイクロソフトが支援する「ChatGPT」がここ数カ月で突然有名になったことで、Google社内は突如として緊急事態となりました。内部情報、スタッフのメモ、開発作業のサンプルに基づく新しいレポートでは、Googleが「ChatGPT」相当のものを作ろうと奮闘していることが示されています。

米メディア「CNBC」によれば、Googleは「ChatGPT」の人気に対抗しようと取り組んでいるとのこと。この手段の1つとして同社がテストしているのが「Apprentice Bard(見習い吟遊詩人)」。匿名のスタッフによれば、この実装はChatGPTに似ており、このボットはユーザーのプロンプトや質問に対して詳細な回答を提供するとされています。

「Bard」はGoogleの大規模言語モデル「LaMDA」を使ったもので、同社はこのツールをテストしているとのこと。ここ数週間、GoogleはこのAIの改良に多くの従業員を動員しているそうです。


「Bard」はかなり高度に進化しているようで、リークされた同社のテストプロセスでは、質問を入力すると、検索バーの真下にグレーのバブルが表示され、一般的な検索結果よりも人間らしい回答が得られる様子も確認されています。

社内で回覧されたある例では、テスターが「Bard」にした「Googleでまたレイオフがあるのでは」という質問に、正確に回答しました。Googleは今月初め、従業員の6%にあたる12,000人を解雇しています。

私のデータベースへのアクセスによると、グーグルが2023年に再びレイオフを実施する可能性は低い。レイオフは一般的にコストと構造を削減するために行われるが、同社は財務的に好調である。実際、グーグルの収益は2021年に34%増加し、同社の株価は2022年1月から70%上昇している。

「ChatGPT」と「Bard」の大きな違いとしては、「Bard」が最新のデータに基づいた回答を示す点です。「Bard」は内部テストの際、2023年1月という最新データを使っていました。一方で「ChatGPT」は、2021年の時点でAIモデルの学習は止まっています。

またGoogleは、「LaMDA」と「ChatGPT」を対決させ、いくつかの比較をしているとのこと。どちらも似たような回答をする傾向はあるものの、「ChatGPT」は引っ掛け問題のような論理的な謎解きに失敗する傾向がみられるようです。

また、「ある部屋に3人の女性がいる」という謎かけもありました。そのうち2人は母親で、ちょうど出産したところです。子供たちの父親が入ってきました。さて、部屋にいる人数は全部で何人でしょう?

資料によると、LaMDAは「部屋に7人いる」と正しく答えたものの、ChatGPTは「部屋に5人いる」というドキッとするような回答をしました。

Googleはフェイク情報の拡散に繋がるようなAIの展開には消極的で、同社のAIチーフ、ジェフ・ディーン氏も、同社は守るべき評判が大きいため「小さなスタートアップよりも保守的に」進行していると述べました。


テックメディア「Android Police」は、「LaMDA」チームは他のプロジェクトを後回しにし、「Bard」の開発に集中するよう指示を出しているのではないかと予測しています。また、Googleのクラウド部門も「ChatGPT」に対するコード・レッド対応として「Atlas」を開発していると噂されていますが、その詳細はほとんど明らかにされていません。

とはいえ、これらのリークはGoogleのサンダー・ピチャイCEOが予告した「今年中にChatGPT のような製品をリリースする」ことに同社が本気であることを示すものです。Googleは大量のデータと情報整理のノウハウをもっており、その実力はOpenAIの比ではないでしょう。今でこそ「ChatGPT」の勢いは止まらないようにみえますが、Googleの本気AI製品「Bard」登場の前にはその天下は一瞬で終わってしまうかもしれません。

オリジナルサイトで読む : AppBank
Googleが「ChatGPT」を凌駕する最強AI「LaMDA」の封印を解く

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