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2021年4月7日、ライブストリーミングプラットフォームのTwitchが、「Twitch外での不正行為」にも対処していく予定であると発表しました。

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「Twitch外での不正行為」も調査してアカウントの停止などを決定する方針をTwitchが発表

2021年4月7日、ライブストリーミングプラットフォームのTwitchが、「Twitch外での不正行為」にも対処していく予定であると発表しました。

Our Plan for Addressing Severe Off-Service Misconduct | Twitch Blog
https://blog.twitch.tv/en/2021/04/07/our-plan-for-addressing-severe-off-service-misconduct/

Twitch Will Now Take Action Against Threats, Violence, And Sexual Assault On Other Platforms
https://kotaku.com/twitch-will-now-take-action-against-threats-violence-1846636502

2021年1月、Twitchはコミュニティガイドラインの「ヘイト関連行為および嫌がらせ行為」を改訂しました。この改訂により、ヘイト関連行為や嫌がらせ行為に対するTwitchの姿勢がより一貫性のある明確なものへと変更されています。この改訂について、Twitchは「Twitchにおいて容認される行為と容認されない行為について、より深く理解いただけるものとしました」と説明しています。

4月7日に新しく発表されたのは、「Twitchサービス外」での重大な不適切行為がTwitchコミュニティに影響を与える可能性がある場合、どのように対応していくかという点です。

現行のガイドラインは「一部の深刻なケースかつ検証可能な証拠が利用できる場合のみ、Twitchサービス外(ソーシャルメディアやその他のオンラインサービスからオフラインでの出来事を含む)でのヘイト関連行為や嫌がらせ行為で、その行為がTwitchコミュニティのメンバーに向けられた場合にのみ、ユーザーに対し措置を講じることができる」と定めています。

Twitchはさらに広範なヘイト関連行為や嫌がらせ行為に対処できるようにするために、ポリシーの一部を改訂し、Twitchサービス外の行為に対するペナルティ措置を拡大する形へとポリシーを改訂しました。対象行為の分類は以下の2つ。

カテゴリ1:ユーザーがTwitchサービス内とサービス外の両方で嫌がらせ行為を受けた場合
Twitch内で嫌がらせ行為が起きた場合、それに関連するTwitchサービス外での検証可能な言動も考慮に入れます。例えばライブ配信中に発生した嫌がらせ行為の報告を検証する場合、Twitter上での関連する嫌がらせ行為の報告があれば、それも考慮に入れる可能性があるとのこと。なお、このような事例は現行のポリシーでも多くの場合に適用されてきたそうで、この方針が変更されることはないそうです。

カテゴリ2:完全にTwitchサービス外での行為であっても、それがTwitchコミュニティの安全性への重大なリスクになると考えられる場合
完全にTwitchサービス外での不適切行為であったとしても、それがTwitchコミュニティの安全性を損なうリスクになると考えられる場合、ペナルティ措置の対象となります。ペナルティ対象となる言動の事例は以下の通り。

・致命的な暴力および暴力的過激主義への関与
・テロ活動またはテロ活動への勧誘
・集団暴力行為の明示的・信憑性のある脅迫(特定の集団・イベント・人々が集まる場所に対する脅迫など)
・既知のヘイトグループのリーダーまたはメンバーであること
・合意のない性的行為や性的暴行の実行またはその共犯者として振る舞うこと
・チャイルドグルーミング(性的な目的で児童の警戒心を解こうとする行為)や未成年の性的コンテンツへの勧誘・その配布などを含む、児童に対する性的搾取
・Twitchのイベントで暴力を振るうと脅迫するなど、Twitchコミュニティの物理的な安全性を直接的かつ明白に損なう行為
・Twitch(Twitchスタッフを含む)に対する明示的・信憑性のある脅迫

なお、上記の事例は物理的・心理的危害の中でも最も有害なものを示しただけであり、あらゆる種類の嫌がらせ行為や悪意のある行為を網羅したものではないため、これ以外の行為が当てはまるケースも十分に考えられます。

Twitchは「サービス外での不適切行為に対する措置は、Twitchにとっても、業界全体としても、新たな取り組みですが、みなさんからのご意見をいただき、Twitchとしても正しい実施が不可欠な取り組みであると考えています」と記し、サービス外の不正行為に対しても厳格に対処していく方針は新しい取り組みであることを強調しています。

そして、サービス外の不正行為に対処するにはポリシーを明確にしておく必要があるため、ポリシー改訂を行ったとしています。そのため、Twitchは「現時点では、完全にTwitchサービス外での行為が、以上のいずれかのカテゴリに当てはまらない限り調査対象外となります」と述べました。ただし、Twitchをすべてのユーザーにとって安全な場所にするべく、継続的な改善を進めていくとしています。

近年、海外のゲームコミュニティでは近年性的ハラスメントや嫌がらせ行為が問題視されており、Twitch上でまん延する性的ハラスメントに対して、具体的な対応が取られていないとして、一部のユーザーがTwitchボイコットを呼びかける事態にまで発展していました。

Twitchにまん延する性的ハラスメントの存在が明らかに、具体的な対処を求めるボイコットも広がる – GIGAZINE


そのため、今回のポリシー改訂以前にもTwitchはサービス外で行われた深刻かつ明確な不適切行為に対してペナルティ措置を適用してきたと主張しながらも、「これまでは規模に応じた適切なアプローチが取れていなかった」と、これまでの対応について謝罪しています。そして、正しい対応ができなかった理由について、サービス外におよぶ調査は複雑で解決に長い時間とリソースが必要である点を挙げています。Twitchサービス外での行動について調査するには法執行機関や外部サービスと協力する必要があるとして、今回のポリシー改訂に伴い、Twitchは信頼のおける第三者調査機関と連携すると発表。加えて、配慮の必要な機密調査の管理や法執行機関との連携について、幅広い研修を受けた人材を雇い入れ、社内の法執行対応チームを拡充したことも明かしています。

さらに、Twitchコミュニティのメンバーが上記のカテゴリに該当するような悪質な不適切行為をTwitchサービス外で行った場合、誰でも報告可能な専用メールアドレス「OSIT@twitch.tv」を用意したことも発表。なお、Twitchでは証拠がない限り措置を講じることができないため、不適切行為に関するリンクやスクリーンショット、動画、インタビュー、警察への被害届または警察とのやり取りなどの提出が求められています。

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Source: ギガジン
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