「これだから外人は嫌なんだよ」
最近、普段からお世話になっているスーパーで差別に遭遇しました。会計のために並んでいると、前の客が外国人らしき店員に文句を言っていたのです。客はレジ袋が必要かどうか、事前に店員が聞かなかったことに腹を立てたらしく、会計を済ませると「これだから外人は嫌なんだよ」と吐き捨てました。
人種差別だ。目の前で人種差別をした人と、された人がいる。
「何か言わなきゃ。何か行動を起こさなきゃ」と考えながら、考えるほど何が「正解」なのか分からなくなりました。差別した人を咎めようか、差別された人に何か言葉をかけようか。迷ってるうちに客は店を出ていき、店員は次に待っていたわたしのカゴから商品を取り出し始めていました。結局何もできず、自分への情けなさと店員への申し訳無さでいっぱいになりました。
あれから、私は、自分に何ができたのか考えています。私のような立場を、皆さんも経験したことがあるでしょうか?そんなときに「バイスタンダー」としての役割について啓発を進めている人々がいるということも知りました。
「バイスタンダー」とは?
ハラスメントや暴力などの被害を受け、被害者が嫌な思いをする状況に遭遇した第三者を示す「バイスタンダー」という言葉があります。
モナッシュ大学のサイトによると、バイスタンダーの存在は差別が起きる状況において重要とのことです。バイスタンダーが行動することで、状況が悪化することを防いだり、差別を受けた人たちに寄り添ったり、被害者が適切なケアにより早くたどり着くことにつながったりするからです。
また、差別に対して行動を起こす人たちがいることを差別された側が知ることは、被害者に対してサポートを示す一つの手段でもあるということです。
この考えを知り、また多くの方の体験談を聞くことで、差別を減らすためにできることを考えてみたいと思いました。
皆さんのお考えを聞かせてください
そこでアンケートを通じて、皆さんのこれまでの体験や意見を伺いたいと思います。
バイスタンダーとして、差別に遭遇したことはありますか?どの様な対処をしましたか?「この様な行動をした」「できなかったけど、次はこの様な行動をすると思う」などをこちらのアンケートにお寄せください。
結果や、その結果を元に私たちができることなどの方法を、ハフポスト日本版の記事などで紹介する予定です。
ご協力、何卒よろしくお願いいたします。
Source: ハフィントンポスト
差別に居合わせた「第三者」は何ができるのか?バイスタンダーとしての経験・意見を募集します【アンケート】