抗議活動はニューヨークやシカゴなどで暴徒化。
米小売業界、抗議デモの暴徒化で店舗閉鎖 コロナ禍に…
最新記事アメリカ社会 2020年6月1日
「一部のショップがトラブルを受け、状況を精査している」
とした上で、「できるだけ早期の営業再開を目指している
」と表明した。
新型コロナウイルスの感染拡大抑制策でショップ休業を
強いられた米小売業界にとって、
一段の打撃になると予想される。
米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官の暴行によって
死亡した事件への抗議デモが全米各所に拡散して拡大、
暴徒化したデモ隊による略奪などが相次ぐ中、
小売大手のターゲットとウォルマートは31日、各地のストアを
閉鎖したことを明らかにした。
パー・スターリングのディレクター、ロバート・フィップス氏は
「(抗議活動による)社会不安が小売りや外食などの業界に
痛手となり、消費者・企業心理にさらなる打撃を及ぼす
予測がある」と指摘。
リッチな品ぞろえの店舗が数多く入る近隣のショッピングセンターでも、
百貨店のノードストロームやアップルの店舗がトラブルにあった。
地域に近いメディアによると、ロサンゼルスでは
ハイグレードショッピング街にあるアレクサンダー・マックイーンの
店舗が略奪にあったほか、グッチのストアでは
富裕層を標的とした落書きが見られた。
アップルも、アメリカ内のいくつかストアを31日は閉鎖するとしたが、
対象店舗の数や閉鎖期間延長の見通しには言及しなかった。
「混乱が継続・拡大すれば、テナントで入居している心理に
大きな影響を及ぼす見込みもある」との見方を示した。
ウォルマートの広報担当者は、29日の抗議デモを受けて
ミネアポリスとアトランタの支店のショップを閉鎖し、
31日午後5時に数百店舗を閉鎖したと発表。
アマゾン・ドット・コムは状況を注視しているとした上で、
「従業員の安全を確保するため拠点の都市で配送業務の
縮小や輸送ルート調整を行った」と明らかにした。
ターゲットは200以上の店舗で閉鎖や営業時間短縮といった
措置をとると公表。
閉鎖の期間は明らかにしなかった。
ノードストロームはロイターに対し、
31日に全ショップを一時閉鎖したと明らかにした。
同社はロイターに対し、デモの発端となった事件が起きた
ミネアポリスの現場近くの店舗では確かのため入口などを
木の板で覆う作業をスタート出来たとし、
同お店については年内の営業再開を目指す考慮しを示した。
アメリカでは新型コロナに伴う外出制限の影響で
小売売上高が統計開始以来の大幅な落ち込みを記録しており、
第2・四半期の米経済発展は1930年代の大恐慌以来の
大幅なマイナスとなる見通しだ。
「各々のストアや周辺地域の状況を日々精査した上で決定を行う」と述べた。
[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/post-93557.php
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最終更新:6月1日(月) 13:39