『ムーラン・ルージュ』『ビッグ・リトル・ライズ』などの作品で知られる俳優、ニコール・キッドマンさんが、今年の9月に亡くした母親とのつながりについて語った。
キッドマンさんは12月15日に放送されたCBS『サンデー・モーニング』のインタビューで、母親のジャネル・アン・キッドマンさんを失った悲しみを打ち明け、亡くなる前にもらったアドバイスについて触れた。
母親のことを「何でも知っていた人」と振り返り、「自分のすべてを知っていて、何があっても自分を愛してくれる人を失うのは、非常に大きな喪失です」と話した。
再訪するつもりで母親を訪ねたが言葉を交わす最後になったといい、その際にかけられた言葉を明かした。
母親はキッドマンさんに「自分のことを大切にしないといけないよ」と伝えたという。
キッドマンさんは母からの最後の言葉となった、そのアドバイスを大切にしている。「もっと自分を大切にしようと心掛けています」とし、「同じことを世界中の人たち、特に女性たちに伝えたい。みんなまわりの人たちの面倒は見るけれど、自分のことは後回しにしてないがしろにしがちです」と語った。
祖母からは 「楽しく過ごしなさい」という言葉を残されたことも明かしている。
キッドマンさんは新作映画『ベイビーガール(原題:Baby Girl)』のプレミア上映のためにヴェネチア国際映画祭に到着した直後に、母親の死を知ったという。
映画『ベイビーガール』で最優秀女優賞を受賞したキッドマンさんだったが、家族で過ごすために急きょ映画祭を後にすることになった。そのため、ハリナ・ライン監督がキッドマンさんの談話を代読した。
「母の死に動揺しており、家族のもとに駆けつけなければなりません。この賞を母に捧げます。母は私を導き、私が今あるのは母のおかげです。監督のハリナを通して母について語ることができるのはこの上なくありがたいことです。人生と芸術がぶつかってしまうのは大変つらい。胸が張り裂けそうなほどの悲しみを感じています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ニコール・キッドマンさんが母にもらった最後のアドバイス明かす。「世界中の女性に伝えたい」