スペイン・ソリア県タフエコで、警察がGoogleマップストリートビューを手がかりにして殺人事件の容疑者を逮捕した。
ストリートビューは、Googleなどが撮影した画像をつなぎ合わせて世界中の通りを見られるツールだ。
逮捕の手がかりになったストリートビューの画像には、黒い服を着た人物が車のトランクをのぞき込んでいる様子が写っていた。トランクには大きな白い袋のようなものが入っている。
【画像】容疑者逮捕の手がかりとなった、黒い服を着た人物が、白い袋の入ったトランクをのぞき込むストリートビューの画像
スペインのエル・パイス紙によると、事件では、2023年に行方不明になったキューバ国籍の人物を殺人した容疑で2人が逮捕された。
行方不明になった人物は、逮捕された2人のうちの1人に会うためにタフエコを訪れていたという。
この行方不明者から「新しいパートナーができたのでこの場所を離れ、携帯電話も処分する」という趣旨のメッセージを受信したいとこが、本人が送信した文章ではないと疑い、2023年11月に警察に捜索願いを提出した。
警察は2024年11月に、行方不明者の知り合いだったとされる人物とその元パートナーを殺害などの容疑で逮捕。12月には墓地で人間の遺体の一部を発見した。遺体は行方不明者のものである可能性があるという。
エル・パイス紙によると、警察はストリートビュー画像だけではなく、携帯電話のメッセージなど複数の証拠を元に2人を逮捕した。その中でストリートビューの画像は「決定的な手がかり」になったと12月18日に開いた記者会見で語ったという。
スカイニュースは、ストリートビュー画像は「犯行に使用された可能性のある車両を特定する助けになった」と伝えている。
Googleストリートビューに記載されたデータによると、事件の手がかりとなった写真は2023年10月に撮影された。ストリートビュー撮影車が前回この場所を通ったのは15年前の2009年だった。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
Googleストリートビューで殺人事件の容疑者を逮捕。スペインで画像に写り込んだ姿が捜査の手がかりに