ディズニーが、ピクサー制作の新作アニメシリーズ「Win or Lose(ウィンORルーズ)」から、トランスジェンダーのキャラクターの話を削除したとハリウッドリポーターが報じた。
ウィンORルーズは、ソフトボール選手権大会に出場する8人のキャラクターを描いた作品で、2025年2月19日からDisney+で配信予定だ。
作品では不安定な子どもたちや過干渉の親、恋に悩む審判など、異なるキャラクターのストーリーが掘り下げられるという。
バラエティによると、トランスジェンダーのキャラクターがメインになる回はないものの、番組に登場し続ける。ただし、作品後半で予定されていた、性自認に言及するセリフが削除されたという。
この削除について、ディズニー広報は、「若い視聴者向けのアニメでは、多くの親が特定の話題に関して、自分のタイミングと方法で子どもと話し合いたいと考えていると理解している」と声明で述べている。
ハリウッドリポーターは「ディズニーは数カ月前に削除を決定した」という関係者の証言を伝えている。
ディズニーとピクサーはこれまでも、LGBTQ当事者のキャラクターやエピソードを削除したことで批判を招いている。
「トイ・ストーリー」のスピンオフ映画「バズ・ライトイヤー」では、2022年の公開直前に同性同士のキスシーンがカットされたことにピクサーのスタッフが抗議し、最終的に削除は撤回された。
また2024年11月には、ディズニーチャンネルのアニメシリーズ「ムーンガール & デビル・ダイナソー」で、トランスジェンダーの登場人物のストーリーが放送中止になったと報じられた。
この変更について、ディズニー関係者は放送は「禁止」したのではなく「保留」状態だとポリゴンにコメントしている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ディズニー、新作アニメからトランスジェンダーの話を削除したことが明らかに