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4B運動とは?女性が男性を避け、結婚や恋愛にノーを突きつける動きが米大統領選後にアメリカで加速

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中絶の権利を覆す判決をしたアメリカ最高裁前で抗議する人々(2024年7月24日)中絶の権利を覆す判決をしたアメリカ最高裁前で抗議する人々(2024年7月24日)

米大統領選挙で、中絶に反対してきた共和党のドナルド・トランプ氏が勝利した後、アメリカでは女性の権利が脅かされるのではないかという不安が高まっている。

その中で、多くの女性たちが「4B運動」への参加をSNSで表明している。

「選挙の夜、共和党支持者の彼氏と別れて4B運動に参加すると決めた」というTikTokの投稿は、180万「いいね」されている。

【動画】TikTokで180万いいね!されている「彼氏と別れて4B運動に参加すると決めた」という投稿

他にも「カマラ・ハリス氏が男性だったら当選していただろう」という投稿もTikTokで拡散している。このユーザーは「そんなに女性が嫌いなの?」と述べ、女性たちに4B運動に加わるようコメントで呼びかけている。 

4B運動とは

4B運動は、2018年頃に韓国で始まった女性の権利を支持するムーブメントだ。

結婚や子育てを拒否することで、歴史的、体系的に女性を搾取してきたジェンダー規範を否定する。

4Bはいずれも韓国語で「B」で始まる単語で、「結婚しない(bihon)」「子どもを産まない(bichulsan)」「恋愛しない(biyeonae)」「セックスしない(bisekseu)」を意味している。

4B運動の始まり

4B運動は韓国のフェミニズム運動から生まれた。

韓国の女性たちは長年、賃金格差や、ジェンダーに基づく暴力(盗撮ポルノも含む)、男性の視点での美の基準など、さまざまな形のジェンダー不平等と闘ってきた。

フェミニズム運動で、韓国の女性たちが抗ってきたのが「子育てや看護、介護などのケアワークは女性が担うべき」という不平等で女性蔑視的な考えだ。

その中で「結婚して母親になるべき」という伝統的な考えを拒否する動きも生まれた。

4B運動を広めた韓国のYouTuberチョン・セヨン氏は2020年、「結婚は韓国の家父長制の根本原因なので、私は独身を貫くと誓いました」とにロイターに述べている。

ジャーナリストで『Flowers of Fire: The Inside Story of South Korea’s Feminist Movement and What It Means for Women’s Rights Worldwide(韓国のフェミニズム運動とその世界的意義)』の著者チョン・ハウォン氏は2024年6月、4B運動は登場した当時「大きな勢いがあった」とYouTuberのエリオット・サンのインタビューで説明している。

チョン氏によると、4B運動の支持者は、独身で子どもを持たない韓国の女性の中でも特に極端な考えを持つ人を代表している。

4B運動は始めは勢いがあったものの、最近の韓国での反フェミニズムの動きが、多くの女性を萎縮させているという。

「4B運動の支持者を含め、多くの人が沈黙してしまいました。とても残念な展開です」

アメリカでなぜ4B運動が加速しているのか

一方、トランプ氏が再選したアメリカでは4B運動に対する関心が高まっている。

多くの女性が、ソーシャルメディアでリプロダクティブ・ライツ(性と生殖の権利)の今後に対する懸念を表明し、女性や女性が自分の体を自分で決めることに反対するトランプ氏を支持した男性たちを非難している。

一部の男性による女性蔑視的な発言も、4B運動の広まりを加速させている。

トランプ氏が当選した後、「お前の身体、俺の選択。永遠に」「お前の体を支配する」など、ミソジニーに満ちた言葉がXに投稿された。

女性たちの安全が脅かされるのではないかという不安が高まる中で、4B運動に共鳴する人が増えている。

Xには「可能な限り男性と関わらず、話さないという4B運動から生まれた新しい考え方が好きです。とても平和的だと思う。ただ無視してブロックすればいいんです。孤独を広めたらいいのではないでしょうか」といった声も投稿されている。

4B運動は、女性による女性の支援も奨励している。

あるユーザーは、「4B運動や分離は、男性を避けることだけが目的ではありません――女性を支援し、投資することも含まれています」とXに投稿している。

「女性との関係を築き、女性が経営するビジネスや、手がけるメディアなどを積極的に利用して、自分の周りを女性と私たちの文化で満たしましょう」

一方、アメリカでの4B運動を促す動きは投票結果を十分考慮していないという指摘もある。

全米の出口調査によると、黒人女性約91%、ラテン系女性約60%がハリス氏を支持した。ロイターは、約77%の黒人男性がハリス氏を支持したと報じている。

一方で、トランプ氏は白人票の約56%を獲得し、その内訳は男性が59%、女性が53%だった。

Xには「黒人男性は私たちや人権に反対する票を投じたわけではない」という声も投稿されている。

また、男性を避けるだけでは、共和党の候補に投票する傾向がある白人女性に対処できないという意見もある。

「4B運動は素晴らしいし重要です。多くの人がこの話題を取り上げていることを嬉しく思います。しかし、白人女性には、自分や仲間の中にある白人至上主義を見直す努力を続けてほしいです。統計を見れば、白人以外の男性の方が白人女性よりも女性の味方です」

それでも、2024年の大統領選挙の後に4B運動が注目されているのは確かだ。11月8日時点で、TikTokでは1万9000以上の動画が4B運動にタグ付けされており、InstagramやXにも多くのコメント画像が投稿されている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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4B運動とは?女性が男性を避け、結婚や恋愛にノーを突きつける動きが米大統領選後にアメリカで加速

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