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「7割超が上司から『ハッキリ言われたい』」「20歳代の6割超が上司からのフィードバックに満足している」ーー。人材大手「パーソルキャリア」が運営する調査機関「Job総研」(東京都)は5月13日、こんな調査結果を発表した。
ゴールデンウィーク後にかけて、「退職代行」を利用して離職する新社会人が話題になったが、上司のフィードバックを「将来役に立つ」として受け入れている部下も多いようだ。
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現在の職場に人を育てる環境は?
調査は4月17〜25日、インターネット上で実施し、全国の社会人(20〜50歳代)516人が回答した。
まず、「人材の育ち方」について聞くと、「自分で成長していく」と回答した層が52.5%と過半数を占めた。年代別で見ると、40歳代が62.6 %で最多となり、30歳代が54.9 %、50歳代が48.2%、20歳代が42.8%と続いた。
次に、「現在の職場に人を育てる環境はあるか」と尋ねると、「あると思う」と回答した層は60.5%に上った。そう答えた312人に理由を聞くと、「研修や制度が充実している」が51.6%で最多となり、「上司から適切なフィードバックがあった時」(42.3%)、「技術的なスキルの習得時」(34.9%)と続いた。
フィードバック、20歳代が「満足」
「上司からの理想のフィードバック」については、「ハッキリ言われたい」と回答した層が76.0%を占めた。その理由は、「自分では気づけないことに気づける」が最多の65.1%。続いて、「今ハッキリ言われることが将来役立つと思う」(46.7%)、「人として成長できそう」(37.5%)などだった。
さらに、「上司からの日頃のフィードバック」を聞くと、「ハッキリ言われている」と回答した層が61.2%と最も多かった。年代別で見ると、20歳代が65.3%で最多となり、50歳代(63.2%)、40歳代(59.4%)、30歳代(58.4%)と続いた。
フィードバックでハッキリ言われていることについて「満足に感じている」と回答した層は61.3%で、年代別では20歳代の76.0%と最も多かった。次いで、40歳代(60.9%)、30歳代(57.8%)、50歳代(45.8%)だった。
なお、 回答者全体の516人に「現在の職場で長期的な雇用を望むか」を尋ねると、「望む」と回答した層は73.9%だった。このように回答した人に「自身の成長を企業の成長に繋げたいか」と聞くと、「繋げたいと思う」と回答した層は77.9%だった。
同調査は、「年代・個人によって感覚は異なるが、ハラスメントに敏感な時代の中でも『ハッキリとフィードバック』を受けている若手が多く、それに対する印象は肯定的であることがわかった」と説明。
「現在の部下世代は知りたいことをネットから取得することに慣れているため、上司世代が部下だった時よりも上司に求めるフィードバックの質が高まっている」とした一方、「実態をネットから100%知ることは困難であるため、その不安や悩みを解消するために上司からのハッキリとしたフィードバックを必要としているのだと考えられる」と分析した。
その上で、「ハラスメントを気にするあまり、伝える必要のあるフィードバックができず、部下の人材としての成長機会に影響する可能性もゼロではない」と言及した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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