1: 通りすがりのコメンテータ3800万円渡した男性「大嫌いというか、憎しみしか残っていない」頂き女子りりちゃんに懲役9年の判決◆「大嫌いというか、憎しみしか残っていない」
「大嫌いというか、憎しみしか残っていない。ただ、だまし取った金を全額返せというだけですね」(被害にあった50代の男性)
強い口調で憤るのは、茨城県内に住む50代の男性です。去年、男性がマッチングアプリを通じて知り合った相手が渡辺真衣被告でした。
自身のユーチューブチャンネルで「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺被告。起訴状などによりますと、渡辺被告は、自身が勤務していた風俗店やマッチングアプリで知り合った複数の男性たちに好意を抱かせ、
「知人に借金がある」「アパレル会社を設立した借金がある」などとうそを言い、あわせて1億5000万円以上をだまし取った、詐欺などの罪に問われています。去年4月、男性(50代)が渡辺被告と初めてのデートで訪れた茨城県内のカフェ。
「マッチングアプリの写真よりはかわいい。ギャルっぽいと思いました。わりと気さくにしゃべる子だな」(被害にあった男性)1つのかき氷を2人でわけあって食べました。別の日には、ドライブデートで遠出もしたといいます。
花や木に囲まれる公園で手をつないでデートを楽しみました。「当時は本当に付き合っているという印象だったから楽しかったです」(被害にあった男性)
男性は食事などデートを重ね、次第に渡辺被告に惹かれていました。そして、お互いに「好き」と言い合う仲になったといいます。「からだを気遣うというのかな。そういうところが重なって好きになっていきましたね」(被害にあった男性)
やりとりを重ねる中で、渡辺被告が男性にこう漏らします。
「親と不仲なんだ。これまでの養育費として親との手切れ金が必要」(渡辺被告)被告からの”悩み”を聞いた男性は2回にわたって、合わせて800万円を渡辺被告に指定された口座に振り込みました。
「高いけれども『出してもいいよ』と」(渡辺被告)さらには――
「にまんはむりだよね」「けいたいとまる」「いちまん」「たすけて」経済的に困窮している様子をほのめかしてきたといいます。
「被告の『いただきマニュアル』じゃありませんけど、“あめとむち”の使いわけみたいなところで、やっぱりこう気持ちが付かず離れずみたいな感じで、
同せいとかそういう話も一応したら、向こうも一応了承をしたので、それでまたあめを与えて、むちを与えてみたいな感じですかね」(被害にあった男性)求めに応じ、定期預金や生命保険の解約金で渡辺被告に現金を渡し続けた男性。
男性は、あわせて約3800万円を渡していました。
渡辺被告と知り合ってから、わずか4カ月あまりでの出来事でした。「利息なんてけち臭いことは言いませんけど、きっちり耳をそろえて返してもらいたいだけですね」(被害にあった男性)
22日の判決公判。
名古屋地裁は「被害者らの男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠に狡猾な犯行である」などとして、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。
主文が言い渡されたあと、渡辺被告は”過呼吸”とみられる症状となり、約4分間裁判は中断。
「判決言い渡し」は異例の状況をたどりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2ae06914e298f8fdc94da47989954ff7dbaf0f4
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