【合わせて読みたい】小林製薬「紅麹」、自主回収対象の商品と製造番号一覧はこちら。健康食品を摂取後に腎臓の病気などを発症か
小林製薬は22日、紅麹(べにこうじ)が含まれる機能性表示食品を摂取した人が腎疾患などを発症したことを発表した。
同社は「一部の紅麹原料に当社の意図しない成分が含まれている可能性が判明した」と説明。健康被害が広がることの予防的措置として、紅麹関連商品の自主回収を実施し、対象商品を持っている人には使用を中止するよう呼びかけている。
25日に、これまでに26人が当該商品を摂取後に入院したと公表。26日には、「製品と死亡との因果関係が疑われる事象」として、同社の「紅麹コレステヘルプ」を約3年間継続して摂取していたとみられる1人が、腎疾患で亡くなっていたことを明らかにした。
読売新聞の報道によると、紅麹は食品の原料として52社に供給されているが、サプリメント以外で健康被害が出る可能性は低いとしている。
それでも、食品・飲料メーカーなどでは、小林製薬から供給されているものに限らず、「紅麹」を使用した食品などの自主回収が相次いでいる。
「紅麹」を使用している主な食品・飲料の自主回収一覧
練り製品などで有名な食品メーカー「紀文食品」は、原材料に紅麹を使用している「国産いか使用いか塩辛」と「いか塩辛3P」の自主回収を行うと発表。原材料購入先より使用商品を回収対応するよう連絡が入ったという。
大手酒造メーカー「宝酒造」は、小林製薬の紅麹を原料に使用していた「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM〈ROSE〉」(300ml・750ml)の自主回収を発表。1月30日に期間限定で新発売されたものだという。
長野県の味噌製造メーカー「竹屋」も同じく、小林製薬の紅麹を使っていた「タケヤみそ『塩ひかえめ紅麹仕立て』」の販売を一時中止するとともに、自主回収すると明らかにした。
名古屋市の豆菓子製造・販売メーカー「豆福」は、小林製薬の紅麹原料を使用した8種類の商品を自主回収している。対象商品は以下のとおり。同社によると、紅麹使用量はごく微量で、配合比約1%だという。
・豆だくさん(6袋入り・12袋入り・24袋入り・36袋入り)※中身の「紅こうじ小梅」が対象
・豆でなも※中身の「えびしおアーモンド」が対象
・春のまめ壷
・紅こうじ小梅
・えびしおアーモンド
・紀州梅こぶ茶カシュー
・桜吹雪
・豆のつどい3、豆のつどい6、豆のつどい9 ※中身の「紅こうじ小梅」が対象
そのほか、3月26日の午後5時時点で、各社のウェブサイトなどで確認できた、主な自主回収製品はこちら。対象製品を持っている場合の問い合わせ先などは各リンクより確認できる。
・大塚食品(大阪市)「あわ 紅豆腐」
・ZERO PLUS(福岡市)「悪玉これステトールを下げるのに役立つ 濃厚チーズせんべい(機能性表示食品)」
・甘強酒造(愛知県蟹江町)「紅麹梅酒」
・本田味噌店(京都市)「紅こうじ味噌(500g袋詰、1kgカップ詰、500gカップ詰)」「一わんみそ汁 紅こうじ」「紅こうじ米す(300ml)」「紅こうじしょうゆ(300ml)」
・山高味噌(長野県茅野市)「ヤマタカ信州甘口紅麹みそ 500g」
・フジヨシ醤油(大分県別府市)「カトレアさんの元気みそ」「みそカボスドレッシング(300ml・1L)
・原商(新潟県長岡市)「新潟紅麹甘酒 720ml」
・福山黒酢(鹿児島県鹿児島市)「紅糀黒酢 500ml」「紅糀ドレッシング(オニオン) 150ml」「紅糀ドレッシング(キャロット) 150ml」
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小林製薬「紅麹」問題受け、食品の自主回収広がる。紀文や大塚食品…主な食品回収一覧