「食費に苦しむ人は夜ご飯にシリアルを」米ケロッグCEO発言が物議。メディアのインタビューで語る

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米シリアル大手でコーンフレークやグラノラ商品を多数扱っているWKケロッグのゲイリー・ピルニックCEO(最高経営責任者)がメディアとのインタビューで語った内容が物議を醸している。

ピルニック氏は2月21日、CNBCがアメリカ・ニューヨーク証券取引所から生放送している「Squawk on the Street」に出演。食料品が高騰し、人々の収入に占める食費の割合がこれまでにないほど高まっていることについて問われると、ピルニック氏は「消費者がストレスを感じていることについて私たちに何ができるか考えています」と述べ、「シリアルは価格面で手に取ってもらいやすい商品で、食費に苦しむ消費者の受け皿になってきました」と続けた。

さらに、ピルニック氏は「『夜ご飯にシリアルを』と広告でうたっています。家族でシリアルを食べれば、そうではない選択に比べてうんと安価です。シリアルに牛乳と果物を加えたとしても、1杯1ドルもかかりません」と語った。

この発言についてキャスターに「革新的なマーケティング方法は理解しますが、『夜ご飯にシリアルを』というのは邪道ではないか」と突っ込まれると、ピルニック氏は「消費者のストレスが増えるにつれて、トレンドになっていく」と自信を見せた。

ピルニック氏のインタビューでの発言を大手メディアも「ケロッグ経営トップ、お金のない客にシリアルの夜ご飯を勧めて非難浴びる」(インディペンデント)、「ケロッグCEO『夜ご飯にコーンフレークを食べさせればいい』」(CNN)などという見出しで相次いで取り上げている。

ネット上ではピルニック氏の発言への批判が目立つ。

「たまに夕飯にシリアルを食べる人は大勢いる。でもそれは、手早く食べられるとかどうしても食べたくてという理由。食品の値上げで家計が厳しいから節約のためというのはばかげている。食品を値上げして金儲けしている人がそういうことを言うのは残酷。傲慢さには驚かないが、非常に不快に思う」「10代の子どもに十分なシリアルが1杯1ドル以下ってどこの世界の話ですか?」「このCEOは年収いくらもらっている?ケロッグの従業員で最も低賃金の人はいくらもらっている?」「この人、自分は夜ご飯にシリアルを食べていないと思う」など怒りの声が上がっている。

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Rui Hosomi