NYの人気者ミミズクが死ぬ。動物園から脱走して大都会を飛び続けていた

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アメリカ・ニューヨークのセントラルパーク動物園から1年前に逃げ出し、マンハッタンの空を飛び回っていたミミズクのフラコが死んだ。

動物園を管理するNPO団体の野生動物保護協会は2月23日、「残念なお知らせがあります。ちょうど1年前に、展示場が破壊されてセントラルパーク動物園から失踪したユーラシアワシミミズクのフラコが死にました」と発表

死因について「マンハッタン西89丁目にあるビルへの衝突だと考えられている」と伝えた。

セントラルパーク動物園から逃げ出した、ミミズクのフラコ(2023年2月15日)

フラコの治療をした野鳥基金も、フラコはビルの窓に衝突したと見られると説明し、「私たちは、給水塔の上で鳴くフラコが見たかった。動物病院ではありません」と悲しみをXでつづっている

アメリカでは、毎年何百万羽もの鳥が窓ガラスにぶつかって死んでおり、鳥保護団体は、衝突防止ガラスの使用やフィルムを貼るなどの対策を講じるよう訴えている。

野鳥基金は、フラコが殺鼠剤の影響を受けていたかどうかについても調べているという。

殺鼠剤を食べたネズミをミミズクなどの他の動物が餌にすると、その捕食者の体内に毒が蓄積することがある。

2021年にセントラルパークで車にひかれたフクロウのバリーの体内からは、高濃度の殺鼠剤が見つかった。バリーはこの殺鼠剤の毒が原因で飛行能力が低下した可能性があると考えられている。

セントラルパークの木にとまるフラコ(2023年2月6日)

フラコは1年前の2023年2月2日に、展示されていた囲いの金網を何者かが破った後、外に飛び立った。網を破壊した人物はまだ見つかっていない。

人間の飼育下で生まれて、幼鳥の時に連れて来られたセントラルパーク動物園で13年間過ごしたフラコは、野生で暮らしたことがなかった。

逃げ出した当初は「狩りができずに餓死するのでは」と心配され、動物園はセントラルパークの木々に棲みついたフラコを捕獲しようとしたものの、試みはことごとく失敗。

その後、自ら獲物を捕まえて食べる姿が確認されたこともあり、自由に空を飛べるようにしていた方がいいのではという声も強くなった。

一方で、人間に育てられた外来種であるフラコを放し飼いにするのは無責任で、都市生活に適応できない可能性あるといった懸念や、在来種への影響を心配する声もあった。

それでも、マンハッタンを飛び回るフラコは地元の人気者になり、多くの人がソーシャルメディアに、セントラルパークや、マンハッタンのビルの間を飛ぶフラコの写真や情報を投稿した。

特にバードウォッチング・アカウント「マンハッタン・バード・アラート」を運営するデビッド・バレットさんは、頻繁に情報をアップデートしていた。

ソーシャルメディアには、「ニューヨークのレジェンド、安らかにおやすみください」など死を悼む声があふれており、フラコの写真や絵なども多数投稿されている。







https://twitter.com/BirdCentralPark/status/1761549232769581213?ref_src=twsrc%5Etfw

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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Hilary Hanson