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米歌手のテイラー・スウィフトさんが、2月7日から9日まで東京ドームでコンサートを行い、日本でも広く話題となった。
コンサートの後は、ボーイフレンドが出場する「スーパーボウル(NFL王者決定戦)」を応援するためにアメリカにとんぼ返りしたことも報道され、日本の多くの人が彼女の恋愛関係についても知ることとなった。
スフィフトさんの人気は、政治や経済にも影響を及ぼすほど力強い。
一方、あまりにも話題が多く、メディアの露出が多いため、「テイラー・スウィフト疲れ」を嘆く人も出てきている。
そんな1人であるハフポストUS版エディターのタリン・フィンリーのコラムを紹介する。
※以下の記事はスーパーボウル開催前に執筆されたものです。翻訳記事掲載時(2月13日)にはすでに試合は終了し、テイラーのボーイフレンドが所属するチーフスが勝利しました。
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私はすでに、スーパーボウル(NFL決勝・アメフトのNo.1を決める祭典)に興味がない。
まず、私たちがテイラー・スウィフトから一息つく必要があると感じている。そして、彼女自身も休息が必要だと思うからだ。
それは、2月4日のグラミー賞授賞式でより明らかになった。
最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞したときの、テイラーの「驚き」の表情…そして、そのタイミングを利用し新しいアルバムを発表したときには、私はもうあきれを通り越しうんざりしていた。
私はテイラーを無視するために、一生懸命努力してきた。本当に。彼女が話題になる度、私はただ自分のことに専念した。
でも、テイラーを見ない日はないから、無視することはほとんど不可能だ。テイラーは、今年のすべての主要な授賞式に出席し、注目を浴びた。NFLカンザスシティ・チーフスでプレーするボーイフレンド、トラビス・ケルシー選手と同じくらい、スポーツ専門チャンネルESPNの映像にも映っている。そして、私がテイラーや彼女のファンページをフォローしていないにもかかわらず、私のSNSのフィードを埋め尽くしている。
私はテイラーのことをそこまですごいと思ったことはない。でも、多くの人々がテイラーと彼女の音楽を愛しているという事実を尊重している。私好みではないけど、それはそれでいい。みんながみんな、好みが合うわけではない。
私が問題に感じているのは、テイラーがどのように支持されているかだ。テイラーのフェミニズムは決して包括的ではないのに、女性を力づけていると称賛されている。
ボーイフレンドのケルシー選手との恋愛は他のセレブたちのロマンスと何ら変わらないのに、NFLの試合中にはテイラーがプレーを指示しているかのように彼女にカメラが切り替わる。
そして、グラミー賞では年間最優秀アルバムを4回も受賞している。黒人女性がその賞を最後に受賞したのは25年前だというのにーー。
これはテイラーへの批評という以上に、テイラーがどのように話題になり、メディアで取り上げられ、機関によって称賛されるかについての問題でもある。この金髪の白人女性はアメリカの素晴らしい模範であると見なされている。個人的にそれは違うと思うし、テイラーがそれに便乗することにも違和感がある。
私は、アメリカの愛するテイラーが、同じくアメリカが愛するアメフトのスーパーボウルでボーイフレンドがプレーする姿を観戦する様子を見たくはない。でも、ハーフタイムショーは楽しみだから、その時間だけ見ようと思う。
そして、もし私がネガティブな人間のように聞こえるなら、そのとおりだ。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「テイラー・スウィフト疲れ」を感じているのはあなただけじゃない