SUGIZOさんが被災地ボランティア。家屋倒壊、復旧の遅れ「ほぼ手付かずの状態」で政府に苦言も【能登半島地震】

SUGIZOさん(左)、能登半島地震発生から1カ月を迎えた石川県珠洲市宝立町(右・2月1日撮影)

こちらもおすすめ≫紗栄子さんやMEGUMIさんが現地で被災者支援。必要な物資を事前リサーチ、防犯用の笛や生理用品、化粧品届ける

LUNA SEAやX JAPANなどのメンバーでミュージシャンのSUGIZOさんが、1月の能登半島地震の被災地でボランティアを行ったことをインスタグラムで明かした。

街や避難所の状況を詳細に報告し、被災者に寄り添った上で、復旧の遅れについては「正直政府の対応が脆弱だと言わざるをえない」とはっきりと意見を表明した。

「一刻も早い国の的確なリーダーシップを強く求めます」

東日本大震災や西日本豪雨の際にもボランティア活動を行い、被災地でのコンサートなども開催し災害支援を続けてきたSIGIZOさん。

2月11日までに数回にわたりインスタグラムを更新し、ピースボート災害支援センター(PBV)の一員として、石川県珠洲市などでのボランティアを行ったことを報告した。

「街の状況を何度もリサーチした」と切り出し、倒壊した建物の写真を複数枚投稿。「正直これが震災発生後1ヶ月以上経過した状況とは到底思えない・・・。まるで昨日一昨日発生したかのような、その殆どがほぼ手付かずの状態に見える」との考えを示した。

特に水道の復旧が遅れているといい、「信じられない。2020年代の日本でこの状態だとは・・・。水道がない生活はものすごくキツイ。トイレも使えない」などと率直に明かした。危険が多いために、「一般のボランティアが活躍できる場面がとても限定されている」と感じたという。

その他にも、珠洲市市内の小中学校の給食が再開できていないこと、仮設住宅の入居状況の現状を挙げ、「はっきり言ってすべての復旧が遅すぎる」とし、政府に対しても苦言を述べた。

「正直政府の対応が脆弱だと言わざるをえない。この状況は民間や地方自治体では限界がある。

一刻も早い国の的確なリーダーシップ、対応、動きを強く求めます」

「自分ができるあらゆる行動を」と決意もつづる

珠洲市の寺家・狼煙地区では、地割れや倒壊した家屋がそのままの状況で、車での移動が難しい状況だったという。

SUGIZOさんのボランティア業務は、小学校や避難所、特別支援学校などでの炊き出し、食事配布が中心だったと説明。SUGIZOさんが野菜を切ったり食事の配膳をしたりする写真が添付された。

「温かいご飯を喜んで食べてくれる子供達やご年配の方々の笑顔に本当に心が救われる」として、自身が元気をもらったと振り返った。一方で、「それぞれに深刻な事情があり、家族がバラバラになって避難している人たちも少なくないというのに」と、複雑な心境もあったようだ。

SUGIZOさんは「皆様が一刻も早く元の安心した日常に戻れることを、子供たちが一刻も早く通常の学校生活に戻れることを心から願ってやみません」と、被災者に思いを馳せ、こう決心をつづった。

「その時まで自分ができるあらゆる行動を続けていきます」

一連の投稿には、1〜2万を超える「いいね」がつき、被災者からも多くの感謝の言葉が寄せられた。また、「尊敬する」「被災地の現場を詳細に教えてくださり、感謝です」「何年も被災地支援を続けてきたSUGIZOさんの言葉には説得力がある」などの声も広がった。 

…クリックして全文を読む

オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
SUGIZOさんが被災地ボランティア。家屋倒壊、復旧の遅れ「ほぼ手付かずの状態」で政府に苦言も【能登半島地震】