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アメリカのオンライン家具販売大手Wayfairの経営トップの発言が物議を醸している。
「勝つためには一生懸命働かねばならない。我々の大部分が野心家であり、努力が具体的な結果に結びつくことに充実感を見出していると思っている。長時間働くこと、すぐに反応して動くこと、仕事と私生活の垣根をなくしていくことを敬遠する必要はない。怠けて成功できた人はほとんどいない」
同社のニラジ・シャーCEO(最高経営責任者)が12月初旬、従業員に向けた内部メールでこう発言したとビジネスインサイダーやCNNなどの大手メディアが相次いで報じている。
CNNによると、Wayfairはコロナ禍による外出抑制を追い風にして、売り上げを伸ばした。しかし、2022年初めに業績が鈍化し、従業員の5%のリストラを行っていた。
今回の内部メールは、業績が戻ってきているタイミングで送られたものだ。シャー氏は従業員に長時間労働を求めるだけでなく、経費の使い方についても言及している。
ビジネスインサイダーは「会社のお金は自分のお金と思って使ってもらいたい。本当にそのお金を使う必要があるのか、価格は妥当か、価格交渉はしたのか。どう対応していいかわからない無駄遣いを見つけたら、私に知らせてほしい」とシャー氏がメールに記していたと伝えている。
Wayfairは、CEOのシャー氏がスティーブ・コーナイン氏とアメリカで2002年に立ち上げたオンライン販売会社。家具や家庭用品などを扱い、2022年には年間売上高が122億円(約1.7兆円)になるまで成長させてきた。北アメリカとヨーロッパで事業展開しており、1万4000人の従業員を抱えている。
シャー氏の発言を受け、ネットには「シャー氏をさらに富ませるために、もっと良い歯車にならないといけないんですね」「もうWayfairでは買いません」「CEOを辞めてもらいたい。どうして2023年のアメリカでそんなことが言える?私たちは奴隷じゃない」「怠慢な企業経営の見本ですね」「これはすべて家具を売るためですよね?遠慮しておきます」など辛辣なコメントがあふれている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「長時間働き、仕事と私生活の垣根をなくそう」米CEOから社員への年末メッセージが物議。「怠慢な企業経営」と批判も