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明治安田生命が生命保険加入者を対象に、毎年恒例の「生まれ年別の名前調査」を実施。2023年生まれの名前ランキングを、12月4日に発表しました。
物価高騰や円安などの不安定な経済状況に加え、長期化するウクライナ侵攻や深刻な中東情勢などがありつつも、「アフターコロナ」の世界へと移行し、国内外の人々の繋がりがますます強まった2023年。この1年で最も人気だった名前について、表記と読み方に分けてご紹介します。
男の子の名前で1位に輝いた名前は、「碧」で、「陽翔」と「暖」が同率2位で続く結果となりました。「碧」は調査開始以来初めてのトップとなったといい、昨年1位の「蒼」は5位に順位を落としました。
“緑がかった青色”を指すという「碧」という名前には、「わが子の将来が、空や海、そして美しい宝石のように、澄み渡ってキラキラと輝くものであってほしい」、「澄んだ心を持ってさまざまなことに目を輝かせる子になってほしい」といった願いが感じられると分析されています。また、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で活躍した「田中碧」選手や「堂安律」選手の名前がランクインしていることが注目されています。
なお、男の子の名前の使用漢字は「翔」が3年連続でトップとなっており、次いで「斗」が2位、「陽」が3位という結果になっています。
【男の子の名前ランキング(表記)】
5位 蒼(31人)
4位 律(32人)
2位 陽翔、暖(34人)
1位 碧(36人)
女の子の名前は、「陽葵」が2年連続3回目のトップとなり、「凛」が2位に続く結果に。「向日葵(ひまわり)」を連想する名前は、「将来への不安があるなかでも、明るく区前に進んでいってほしい」という願いが感じられ、「令和初期を象徴する名前といえる」とも指摘されています。
また、「紬」が3位にランクインし、「結」を使用した名前の人気も高いことから、「人との距離が縮まり、改めて対面での人とのつながりが意識された年だからこそ、こうした優しい名前が人気となった」と分析されています。
なお、女の子の名前の使用漢字は「愛」が昨年に続きトップを守り、上位常連の「愛」「花」「莉」「菜」「奈」が14位連続でベスト10入りの人気を誇る結果となりました。
【女の子の名前ランキング(表記)】
5位 結菜、澪、芽依、心春(25人)
4位 結愛(27人)
3位 紬(36人)
2位 凛(38人)
1位 陽葵(41人)
男の子の名前の読み方は、「ハルト」がなんと15連覇という結果になりました。「ト」で終わる名前がランキングに目立つことから、「かっこいい響きのある『ト』と、やわらかい響きの読み方を組み合わせる名前が近年の人気」だとされています。
【男の子の名前ランキング(読み方)】
4位 アオト、リク(90人)
3位 ユイト(99人)
2位 ミナト(113人)
1位 ハルト(144人)
女の子の名前の読み方は、昨年初トップとなった「エマ」が今年も人気を博し、首位を守りました。外国でもなじみやすい響きの名前であり、「グローバルな雰囲気を感じさせる」と分析されています。
【女の子の名前ランキング(読み方)】
5位 メイ(81人)
4位 サナ(83人)
3位 ミオ(102人)
2位 ツムギ(105人)
1位 エマ(119人)
また、ベスト50にランクインした名前の読み方について、今年は例年以上に、性別や固定概念に捉われない“ジェンダーレスネーム”がランクインしました。この傾向は今後も続いていくとみられています。
【ベスト50にランクインした“ジェンダーレスネーム”】
アオイ 8位(男)17位(女)
ハル 11位(男)42位(女)
ヒナタ 13位(男)24位(女)
セナ 25位(男)37位(女)
リオ 35位(男)7位(女)
スイ 39位(男)12位(女)
オト 47位(男)29位(女)
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「2023年生まれの名前ランキング」。最も使われた一文字の「漢字」、人気だった“7つ”のジェンダーレスネームは?