Appleは11月の決算発表で、iPhoneシリーズは7月〜9月期で「過去最高の売上高を記録した」と報告していますが、一方で東アジア地域では、国によって人気が大きく変動しているようです。
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東アジアの中で、iPhoneの人気が高まりつつあるのが韓国です。韓国メディア「Korea Herald」の最新レポートによれば、「iPhone 15」はサムスンの母国市場である韓国で、絶大な人気を誇っているとのこと。
Sales of the latest iPhone lineup — the iPhone 15, iPhone 15 Plus, iPhone 15 Pro, and iPhone 15 Pro Max — jumped 41.9 percent in the first month of its official release here on Oct. 13, compared to that of the iPhone 14 series from a year prior, according to market tracker Atlas Research and Consulting.
— 引用:Korea Herald
訳:市場調査会社Atlas Research and Consultingによると、iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxの最新iPhoneラインアップの売上は、10月13日の正式リリースから1ヶ月間で、1年前のiPhone 14シリーズと比較して41.9%急増した。
とくに人気があったのが「小型で安価」なベースモデルの「iPhone 15」で、売上は同期間に2倍以上に増加したそうです。同メディアは、韓国のユーザーのサムスン支持には「愛国心が重要な役割を果たしていた」ものの、現在では影響力が薄れていると指摘しています。また、キャリアにより割引もこの動きに拍車をかけているとのこと。
一方で中国メディア「IT之家」は、韓国大手キャリアのSKテレコムが先月、長年サムスンのアプリに限定されていた「通話録音機能」を、自社のiPhoneアプリにも登載したことを挙げ、差別化要因が無くなったことを指摘しました。
中国市場の動きは韓国とは対照的です。「Korea Herald」が共有した調査会社「Counterpoint Resarch」の報告によると、中国で「iPhone 15」は前モデルほど売れていないとのこと。同社は先日、中国での「iPhone 15」の販売台数が、発売後17日間でiPhone 14に比べて4.5%減少したと発表していました。
The nation’s increasingly patriotic consumption is believed to have affected the sales of foreign brands, prompting Apple to offer discounts on the new phones.
— 引用:Korea Herald
訳:国民の愛国心が高まっていることが海外ブランドの売上に影響し、Appleが新機種に割引を提供するようになったと考えられている。
中国には多くのスマートフォンメーカーがあり、とくにHuaweiが今でも大きな人気を誇っています。「IT之家」によれば、中国の大手ECはすでに、「iPhone 15」の値引きを行っているとのこと。
「IT之家」はまた、小型のスマートフォンを好む消費者が多い日本では、これらの国と違う傾向があると指摘しています。日本経済新聞は先月、新型「iPhone 15」の発売後1週間で、「iPhone 12 mini」と「iPhone 13 mini」の売上が2倍以上になったと報告していました。
伊藤忠商事グループで中古スマホ販売サイト大手のBelong(東京・港)によると、運営するサイト「にこスマ」では、9月22日のiPhone15発売後の1週間で画面サイズが5.4インチの「12mini」と「13mini」が次々と売れた。両モデルの販売数は直前の週と比べて2倍に膨らんだ。
— 引用:日本経済新聞
これらの2機種はすでにAppleからの発売が停止されているため、中古ショップでの購入が増加したとのこと。2年以上前のモデルが売れるというのは珍しい傾向ですが、円安の影響により新型iPhoneの価格が相対的に高くなっていることも、このような中古モデルの人気に拍車をかけているのかもしれません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
日本で売れる〝意外なiPhone〟中国・韓国との決定的違い