イギリスで行われたアイスホッケーの試合で、スケート靴の刃が首に当たった選手が死亡する事故が起きた。
ノッティングハム・パンサーズのアダム・ジョンソン選手は10月28日、プレー中に対戦相手のスケート靴が首に当たって傷を負い、運ばれた病院で死亡した。
試合会場にいたガーディアンの記者は、別のプレーヤーと衝突して足をすくわれた選手のスケート靴が、ジョンソン選手の首に当たったと伝えている。
ジョンソン選手は立ち上がってプレーを続行しようとしたものの、すぐに倒れ込んだという。
パンサーズは29日の声明で、ジョンソン選手の死亡を伝え「選手、スタッフ、経営陣、オーナーを含めチームの全員が、アダムの死亡に打ちのめされている」と述べた。
この事故を受け、イギリス・アイスホッケーの「エリートリーグ」は、翌29日を含めた複数の試合を延期すると発表。11月最初の週末に行われる試合では、ジョンソン選手を追悼するとした。
また、イギリスアイスホッケー連盟は30日、すべてのレベルのアイスホッケー選手に首を守るネックガードの着用を強く推奨すると声明で発表した。
ネックガードは、2024年1月からは着用が義務化されるものの、即時義務化は在庫不足を招く可能性があり難しいという。
アイスホッケー連盟は声明で「選手がスポーツ中に命を落とすようなことは、決して許されてはならない。我々には、このような痛ましい事故の再発防止に加えて、将来予測される事故にも先手を打って対処する責任がある」と述べている。
今回の事故について、サウス・ヨークシャー警察は30日に「現場での捜査は終了したものの、この事故は悲劇的で前例がなく複雑であるため、さらなる捜査にはしばらく時間がかかると思われる」と説明。憶測での情報をSNSなどに流さないよう求めた。
ジョンソン選手はアメリカ・ミネソタ州出身で、2019年~2020年にかけてナショナルホッケーリーグ(NHL)のピッツバーグ・ペンギンズでプレーした。同チームは10月30日の試合の前に、ジョンソン選手の追悼の場を設けた。
パンサーズも11月4日に追悼イベントを開くとしている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
スケート靴の刃が首に当たり、アイスホッケー選手が死亡「チームは打ちのめされている」