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7年で終わったAppleの野望

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M3チップを搭載した新しい14インチ「MacBook Pro」の発表に伴い、Appleは13インチ「MacBook Pro」のAppleストアでの販売を終了しました。このモデルは、7年に渡って続いた「キーボードの再発明」というAppleの野望が終わったことを意味するものです。

*Category:テクノロジー Technology *Source:9to5mac ,CNET

なぜ「MacBook Pro」のTouch Barは不評に終わったのか?


Appleは2016年、物理ファンクションキーの代わりにTouch Barを導入しました。この機能はファンクションキーの代わりに、アプリによって変更できるタッチ画面を搭載するというもので、キーボードを再発明しようとするAppleの野望がみえるものでした。

Appleはこの機能を大々的に宣伝しましたが、一方でユーザーからはかなりの不評でした。問題となったのはファンクションキーの廃止です。キーボードを見ずにタッチタイピング(ブラインドタッチ)を行うユーザーにとって、物理的な感触がないTouch Barは操作しづらいものでした。

I’m a touch typist but, despite its name, you can’t navigate the Touch Bar by touch. Controlling screen brightness and speaker volume is far slower with the Touch Bar than a conventional keyboard, requiring me to look down so I can jab the correct spot.


— 引用:CNET

訳:私はタッチタイピング派だが、タッチ・バーという名前とは裏腹に、タッチで操作することはできない。画面の明るさやスピーカーの音量をコントロールするのは、従来のキーボードよりもタッチバーの方がはるかに遅く、正しい場所をジャブジャブ押せるように下を向く必要がある。

また、Appleに詳しいメディア「9to5Mac」は、Touch Barが「MacBook Pro」以外の機種に拡大されなかったことによる弊害も指摘しています。


Touch Bar remained a MacBook Pro exclusive despite some appetite for it on the MacBook Air and Mac desktops. The lack of consistency for Touch Bar availability made it less important to support for third-party developers. Apple also never gave it any attention in macOS revisions.


— 引用:9to5Mac

訳:Touch Barは、MacBook AirやMacのデスクトップにも搭載したいという要望があったにもかかわらず、MacBook Pro専用のままだった。Touch Barの利用可能性に一貫性がなかったため、サードパーティの開発者にとってTouch Barのサポートはそれほど重要ではなかった。AppleもmacOSのリビジョンでTouch Barに注目することはなかった。

Appleは14インチと16インチ「MacBook Pro」を現在のデザインに変更した際、Touch Barを廃止しました。これらのモデルは、代わりに物理的なファンクションキーが復活しています。

そして今回ついにTouch Barを完全に廃止したAppleですが、一方でキーボード側にディスプレイを搭載するという野望は捨てていないようです。Appleは2022年に「物理キーのないキーボード」の特許を取得しており、物理キーを触覚フィードバックに置き換える2画面搭載MacBookの方向性を模索していることが確認されています。

オリジナルサイトで読む : AppBank
7年で終わったAppleの野望

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