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カタールの衛星放送局アルジャジーラのガザ支局長ワエル・ダドゥー氏が、イスラエルの空爆で家族を殺された翌日に取材に復帰し、「これが私の責務だ」と伝えた。
イスラエル軍は10月25日、ダドゥー氏の家族らが避難していたガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプを空爆した。
この攻撃でダドゥー氏の44歳の妻アムナさんと16歳の息子マフムードさん、7歳の娘シャムさん、孫で赤ちゃんのアダムさんが犠牲になった。他にも8人の親戚が死亡し、81歳の義理の母ハナン・ダドゥーさんは意識不明の重体だという。
空爆当時難民キャンプにいなかった27歳の子どもビサンさんは助かったものの、4人のきょうだいが負傷し病院で治療を受けている。
ダドゥー氏らの自宅はガザ北部タル・アルハワ地区にあるが、イスラエルから南部に移動するよう通告されたことを受け、ヌセイラト難民キャンプに避難していた。
ナショナル・プレスクラブによると、家族が攻撃された時、ダドゥー氏は空爆の様子を中継していた。
現地の別の記者が、ダドゥー氏が亡くなった妻や子どもを悼む様子や、病院に運び込む姿を撮影している。
ダドゥー氏は多くの家族を失った翌日の26日には仕事に復帰し、アルジャジーラのAJ+に投稿した動画で「このような状況ですが、できる限り早く仕事に戻るのが私の責務です」と述べた。
「痛みを抱え傷口は癒えていないですが、できるだけ早くカメラの前に戻り、ソーシャルメディアで皆さんとやり取りをするのが私の義務だと感じました」
動画には空爆の煙が立ちのぼる様子も映っており、ダドゥー氏は「ご覧のとおり、いたるところで攻撃が続いています。空爆や砲撃が起き、事態は進展し続けています」とも伝えている。
ガザ保健省によると、イスラエル軍の空爆でこれまでに7000人を超える人々が死亡した。武装勢力ハマスに攻撃されたイスラエルでは、1400人以上が犠牲になり200人以上が人質にとられている。
ガザ地区を包囲して、市民をも攻撃するイスラエルに対して国際人道法違反だという批判が高まる中、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が、アルジャジーラの報道を抑制するようカタール首相に依頼したと報じられている。
またイスラエルでも、アルジャジーラの報道を安全保障上の障害とみなし、国内とガザ地区で同メディアを事実上閉鎖しようとする動きがある。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ガザ地区で家族を殺されたアルジャジーラ記者、翌日に仕事復帰「これが私の責務」