値上げが続くiPhoneシリーズですが、これは円安が影響したもので、標準モデルの米ドル価格はここ数年799ドルに据え置きとなっています。しかし来年の「iPhone 16」シリーズでは、ドル価格でもついに値上げが行われる可能性があるようです。
*Category:テクノロジー Technology *Source:9to5Mac ,Nikkei Asia ,経済日報
「iPhone 16」シリーズでは全モデルが値上げの可能性
「iPhone 16」シリーズに関する有力な噂の一つは、例年どおりのチップセット更新と、画面下Face IDの初搭載です。ディスプレイ業界に詳しいロス・ヤング氏は昨年5月にノッチ周りのロードマップを公開しており、現在のところ的中しています。
Based on the technical challenges remaining for under panel cameras to meet discerning brands quality requirements as well as panel manufacturers’ cost requirements, I still believe this roadmap makes sense for the iPhone.
— 引用:@DSCCRoss
訳:目の肥えたブランドの品質要求とパネルメーカーのコスト要求を満たすために、アンダーパネルのカメラに残された技術的課題を考慮すると、私はこのロードマップがiPhoneにとって理にかなっていると信じている。
現行モデルに搭載されているDynamic Islandは、Face IDとカメラの両方を搭載する関係上、切り抜きの形状になっています。ロス・ヤング氏によれば、「iPhone 16 Pro」ではFace IDが画面下に埋め込まれ、より小型のパンチホール・デザインになるとのこと。
このようなアップデートはコスト増加につながる要因の一つですが、日本経済新聞が行った調査では、すでに「iPhone 15」シリーズで全モデルで部品コストが上昇していることが示されています。
これによると「iPhone 15 Pro Max」の価格は558ドルと、2022年に発売された「iPhone 14 Pro Max」モデルより12%上昇していたとのこと。これは、iPhoneの部品の総コストとしては過去最高額です。
しかし注目すべきは、ドル価格が据え置きだった他モデルです。「iPhone 15」は前モデル比16%増の423ドル、「iPhone 15 Plus」は10%増の442ドル、「iPhone 15 Pro」は8%増の523ドルになっており、原価率も上昇しているとのこと。
調査会社フォマルハウト・テクノ・ソリューションズは日経に対し、価格が据え置きであれば、同社の収益は間もなく打撃を受けるだろうと述べています。その結果として、「iPhone 16」シリーズでは全モデル値上げとなる可能性もあるとのこと。
一方でテックメディア「経済日報」は以前、Appleは「iPhone 16」シリーズ向けチップの製造コストを下げる可能性があると報告していました。同モデルには3nmプロセスを採用したA17チップが搭載される見込みですが、性能がわずかに低下するとの噂もあります。
However, Apple is said to switch to the N3E process in 2024 as the production cost will reduce, and yields have improved, but one rumor claimed that making the switch would result in a performance loss but did not provide further explanation.
— 引用:Wccftech
訳:しかし、Appleは製造コストが削減され、歩留まりも向上していることから、2024年にN3Eプロセスに切り替えると言われている。ある噂では、切り替えると性能が低下すると主張しているが、それ以上の説明はない。
これらの変更によりコストの増を相殺できるかどうかは不明ですが、ただでさえ円安で値上がりが続く日本のiPhoneユーザーとしては、これ以上の高価格化は何より避けてほしいところです。
オリジナルサイトで読む : AppBank
次世代「iPhone 16」は〝さらに値上げ〟衝撃予測の根拠