女性はすでに多くの方が使用しているリップクリームですが、意外と正しい使い方ができていない場合も多いそうです。
塗っているのに唇が荒れる、寝ている間に乾燥するなどの悩みの解決法などを詳しく教えていただきましょう。
リップクリームを塗っているのに唇が荒れるという人は、塗り方を見直してみるとよいかもしれません。
「唇の表面は、他の部位の皮膚と比べて角質層が薄く、デリケートにできています。水分を保つ天然保湿因子(NMF)が少なく、皮脂腺がないためにバリア機能の役割を担うことができません。
秋冬は空気が冷たく乾燥するため唇が荒れやすく、リップクリームで保湿することをおすすめしていますが、塗り方によっては十分に効果が発揮できないことがあります。
ササっと塗るだけでは、きちんと唇全体に塗れていなかったり、縦じわなど塗りムラができてしまいます。かといって力を入れてグリグリ塗ってしまっては、デリケートな唇に負担となります」(ロート製薬広報CSV推進部・岩脇紀子さん)
正しいリップクリームの塗り方を教えていただきましょう。
「リップクリームは、クルクル円を描くようにゆっくり塗ります。軽いマッサージにもなり、血行促進効果もあります。また縦じわにもやさしく塗ると、唇全体をムラなくケアできます。
強く力を込めてしまう原因として、固形タイプのリップクリームが硬いケースがあります。気温が低いと硬くなるので、使う前に手で少し温めるなどするといいでしょう」(岩脇さん)
リップクリームを塗るタイミングも大切だといいます。
「リップクリームは1度塗って終わりではなく、こまめに塗り直すようにします。環境や生活スタイルにもよるのですが、1日4〜6回程度、唇に乾燥を感じる前に塗るのがポイントです。
紫外線によるダメージから唇を守ることも健やかな唇を守るためには大切です。日中、外出する場合はUVカット効果があるリップクリームを選ぶのも一つの方法です」(岩脇さん)
寝ている間に乾燥してしまうのも悩みの種です。
「寝る前は、唇からはみ出るくらいに塗り広げると、唇の周りの乾燥や小じわを防ぐ効果があります。特に唇の荒れが気になる人は、夜は保湿効果が高いもの、唇にダメージがある場合は、修復に繋がる有効成分が入っているリップクリームをお使いいただくこともよいでしょう」(岩脇さん)
口紅を併せて使う場合や食事の時などは、どうしたらよいのでしょうか。
「口紅の下地としてもお使いいただけますが、やや薄めに塗るのがコツです。ツヤをプラスしたいときは、口紅の上から重ねて塗ることもできます。この場合も保湿効果を期待できます。
食事前にリップクリームを落とす必要はなく、食べ物の刺激物が直接唇につくことを防ぐために使うことも可能です。食事後は、口周りについた食べ物を清潔にふき取ってからリップクリームを塗り、唇を保湿ケアすることをおすすめします」(岩脇さん)
リップクリームを塗らない方がいいときはあるのでしょうか。
「かさつき程度なら、保湿効果が高めのリップクリームを塗って保護した方がいいのですが、荒れがひどくて血が出ている場合などは使用を中止します」(岩脇さん)
秋が深まるにつれて気温や湿度が下がっていきます。リップクリームでケアして健やかな唇を守りしましょう。
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