先日には不振も報告された「iPad」シリーズについて、Appleが新たなラインナップを計画しているという噂が登場しています。
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テックメディア「9to5Mac」は月初め、AppleがiPad AirをベースにしたJ537とJ538という識別名の2つのiPadを開発中であると報告しました。同メディアは、これは現在の10.9インチ「iPad Air」のデザインを採用した大型モデルになる可能性があると予測しています。
さらに同メディアが共有した「DigiTimes」のレポートによると、「iPad Air」のロードマップには、ミニLEDではなく従来のLCDバックライトを採用した新しい12.9インチモデルが含まれているとのこと。これは、同じくLCDバックライトを採用する現行の「iPad Air」と一致するものです。
「9to5Mac」はこれについて、これはサプライチェーンに実際に12.9インチのLCDパネルが存在している可能性が高いと指摘しています。
Given that DigiTimes reports are often based on supply chain sources, this likely means that there is evidence of a new 12.9-inch LCD panel in Apple’s supply chain pipeline. Currently, Apple does not sell any product with a 12.9-inch LCD panel. The 12.9-inch iPad Pro uses mini-LED, and the expectation is that the iPad Pro lineup will switch to OLED sometime in early 2024.
— 引用:9to5Mac
訳:DigiTimesの報道はサプライチェーンの情報源に基づいていることが多いことから、これはAppleのサプライチェーンに新しい12.9インチLCDパネルが存在する証拠があることを意味する可能性が高い。現在、アップルは12.9インチLCDパネルを搭載した製品を販売していない。12.9インチiPad ProはミニLEDを採用しており、iPad Proのラインナップは2024年初頭にOLEDに切り替わると予想されている。
一方、Appleが12.9インチ「iPad Air」をリリースする場合、「iPad Pro」のラインナップと競合してしまうことになります。そのため、Appleは来年の12.9インチ「iPad Pro」で、有機ELディスプレイの搭載でさらに高額に差別化する可能性があるとのこと。
現在iPadシリーズのラインナップは非常に混乱しており、「iPad Air」も同じ画面サイズの第10世代「iPad」とやや競合しています。「9to5Mac」はこれについて、Appleが第9世代「iPad」を廃止し、iPad 10の価格を引き下げる可能性があると指摘しました。
Appleはここ数年iPadシリーズを積極的にアップデートしてきましたが、一方で最近では販売不振が噂されています。そのため、これら次期モデルの売れ行きは、AppleのiPadシリーズ戦略を大きく左右することになりそうです。
オリジナルサイトで読む : AppBank
不振の「iPad」Appleが狙う逆転の一手