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スカイダイビングの世界最高齢記録を塗り替えたアメリカ・イリノイ州シカゴ在住の104歳ドロシー・ホフナーさんが、挑戦から約1週間後の10月9日に亡くなった。
AP通信によると、ホフナーさんが9日朝に亡くなっているのを高齢者住宅「ブルックデールレイクビュー」のスタッフが発見した。ホフナーさんは睡眠中に死亡したと見られているという。
ホフナーさんは10月1日に、インストラクターと一緒に飛ぶタンデムスカイダイビングを成功させた。
ギネス世界記録によると、それまでの最高齢記録はスウェーデン在住のルーツ・ラーションさんが2022年に打ち立てた103歳で、ホフナーさんの年齢はそれを上回るものだった。
ホフナーさんは無事に着地した後、「すべてが楽しく、素晴らしかった」と振り返った。
ホフナーさんの挑戦を支えたスカイダイビング・シカゴは「ドロシーの逝去に深い悲しみを感じています。また、世界記録の実現の一員になれたことを誇りに思っています」と声明で追悼している。
「多くの人にとって、スカイダイビングは『死ぬまでにやっておきたいことリスト』に大切にしまっている活動でしょう。ドロシーは生涯忘れられないスリルを楽しむのに遅すぎることはないと伝えてくれました。私たちは、スカイダイビングが彼女がエキサイティングで充実した人生の一部だったことを永遠に嬉しく思います」
ホフナーさんの友人ジョー・コナントさんやスカイダイビング・シカゴが、ギネス世界記録の申請手続きをしているという。
世界記録更新が大きく注目された一方で、ホフナーさんは記録のためにスカイダイビングをしたわけではないという。
ホフナーさんが初めてスカイダイビングをしたのは100歳の時。コナントさんは、ホフナーさんはその時の経験が素晴らしかったので再度挑戦したのだとAP通信に述べている。
「彼女は記録を破ろうとしてやったのではなく、注目を集めたいという気持ちも持っていませんでした。スカイダイビングをしたいという気持ちの他に、どんな理由もありませんでした」
ホフナーさんは1918年12月17日生まれで、あと2カ月で105歳になる予定だった。生まれも育ちもシカゴで、電話オペレーターとして40年以上働き、43年前に退職。一度も結婚したことはなく、子どもや身近な家族はいなかったという。
しかし、コナントさんによると、ブルックデールレイクビューにはたくさんの「子ども」や「孫」たちがいた。
「彼女は私よりちょっと年上の人たちを子ども、そして私のような年齢の人たちを孫と呼んでいました。人生で子どもや孫を持つことができなかったので嬉しいと言っていました。彼女には、子どもや孫と呼べる人たちがいたのです」とシカゴ・サンタイムズに語っている。
62歳のコナントさんは、5年前に別の住人の介護をしていた時にホフナーさんと知り合い、友人になった。
ホフナーさんのことを「とても大切な友人で、刺激を与えてくれる人だった」と述べている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
104歳で世界最高齢スカイダイビング記録を作った女性が死去。記録更新から1週間後だった