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全裸になった候補者の中からデートの相手を選ぶイギリスの番組「Naked Attraction(ネイキッドアトラクション)」がアメリカでも配信され、賛否両論が飛び交っている。
「ネイキッドアトラクション」は、イギリス・チャンネル4で2016年から放送されているデートバラエティ番組で、アメリカではストリーミングサービス「Max」が9月に配信を開始した。
番組は(服を着た)参加者が、全裸の6人の候補者の中からデート相手を選ぶという内容だ。
候補者の体は、足元から頭に向かって少しずつ明かされ、各パーツごとに参加者が1人の候補者を除外していく。最後段階では参加者も全裸になり、最後に残った勝者と服を着た状態でデートをする。
「ネイキッドアトラクション」の対象年齢を成人ではあるものの、アメリカでは「ポルノのよう」「参加者を物のように扱っている」など物議を醸している。
しかし、エグゼクティブプロデューサーのダレル・オルセン氏は「今のアメリカで起きているのは、約7年前のイギリスの反応と同じです」とハリウッドリポーターのインタビューで述べ、これらの批判を否定した。
「『こんな映像が放送されているなんて信じられない』という衝撃と憤りが、『素晴らしい』という感想と入り混じった反応です。この番組はすべての人を対象にしたものではありませんが、すべての人が興味を持っています」
「この後に起きうる反応として、イギリス同様『こんなのがテレビで映ってるなんて信じられない』が『なかなか良い番組だ』に変わって欲しいと思っています。ストーリーは回を追うごとに良くなりますし、後半のシーズンではさらに境界線を押し広げます」
<ネイキッドアトラクション予告編>
「ネイキッドアトラクション」に対しては「身体的特徴を基準にパートナー候補を選ぶのはボディポジティブの面から問題ではないか」という議論が起きている。
しかし、オルセン氏の番組の捉え方は異なるようだ。同氏は「この番組の皮肉なところは、たくさんの人々の裸を知ることで、自分を良く思えるようになることです」と説明している。
「番組はすべての人は違うんだということを伝えています。それは顔だけではありません。私たちは、性器も足の親指も異なります。それは素晴らしいことなのですから、自分の体はダメだと感じなくていいのです。私たちは皆違うということを目にして、勇気づけられます」
批判はあるものの「すべての人が興味を持っている」というオルセン氏の言葉は当たっているようだ。9月20日の配信開始後、「ネイキッドアトラクション」はMaxの人気番組No.1に躍り出た。
アメリカでのヒットは、オルセン氏や番組のクリエイティブチームを驚かせた一方で、すでにアメリカ版や有名人が参加するバージョンの制作も視野に入れているようだ。
ただし、その場合は「全裸」という前提は崩さないとオルセン氏は強調している。
「私たちは内容の薄いバージョンを作りたくはありません。もし(配信サービスやネットワークが)『全員が下着を着て上半身だけ裸のバージョンを作ろう』と提案するのなら、番組の本質を尊重していないことになります。私たちは、エネルギーに満ち、新しいストーリーを伝えたいと願うアメリカの参加者たちの番組を作りたいと思っています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
参加者が全裸になる英デート番組が米上陸で物議。これってアリ?ナシ?作り手の意図は…