アメリカ連邦議会上院で9月27日、正式なドレスコードが全会一致で可決された。
この決定に対し、パーカー姿で知られる民主党のジョン・フェッターマン連邦上院議員が、インターネットミームで反応した。
ドレスコード導入のきっかけになったのは、民主党のチャック・シューマー上院多数党院内総務が9月半ばに、非公式なドレスコードを緩和すると表明したことだ。
上院ではこれまで正式なドレスコードはなかったものの、議員は議場でスーツや上着を着用することが慣例になっていた。
フェッターマン議員は2022年11月に上院議員に当選。当初はスーツを着ていたが、4月にうつ病の治療から復帰して以来、ショートパンツやパーカーなどを着用するようになっており、投票時は議場の中まで入らず、入り口から「賛成」「反対」を伝えていた。
非公式のドレスコードを緩和することで正式にフェッターマン議員が好きな服装ができるようになると見られていた。
ところが、カジュアルな服装を可能にしようとする動きに、共和党だけではなく民主党からも反発が起きた。
シューマー議員の提案が報じられた後、民主党のジョー・マンチン上院議員と共和党のミット・ロムニー上院議員から正式なドレスコードを決定する決議が提出され、27日に可決された。
可決されたドレスコードは男性のみが対象で、上着とネクタイ、スラックスなどの長ズボンの着用を求めている。
この決定に対し、フェッターマン議員は1枚の画像で反応した。
フェッターマン議員がSNSに投稿したのは、アメリカのコメディドラマ「キング・オブ・クイーンズ」の俳優ケヴィン・ジェームズ氏がポケットに手を入れ、肩をすくめてニヤリと笑う画像だ。
この肩をすくめるジェームズ氏の画像は、最近インターネットミームとしてSNS上で頻繁に使われている。
ミーム紹介サイト「KnowYourMeme」はこの画像について「自信ある生意気な態度やイタズラ精神のある投稿文とともに使われるリアクション」と説明している。
シューマー議員も27日、ドレスコード決定に対する反応を発表したが、こちらはミームではなく「これまで公式なドレスコードがなかったものの、この1週間の出来事から、正式な決まりを設けるのが正しい方法だとわかった」と述べた。
「フェッターマン上院議員が協力してくれて、全員が受け入れられる合意に達したことを深く感謝しています。もちろん、この問題に対するマンチン上院議員とロムニー上院議員のリーダーシップにも感謝しています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
政治家がパーカー着ちゃだめ?米上院のドレスコードに議員がネットミームで反応