乳がんは、早期発見・治療によって、高い確率で治癒が望める病気です。にも関わらず、日本では、欧米と比較して検診受診率が低く、乳がんによる死亡率は年々増加しています。
検診をしない理由としては、「費用が高い」「痛そう」といったものに加えて、「機会がない」といった回答が目立つ傾向に※。検診のきっかけを見出せないことが、受診率の低さにつながっているようです。
このような状況を踏まえて花王グループでは、2023年10月1日から11月30日まで「花王グループ ピンクリボンキャンペーン2023」を実施。ピンクリボン月間でもある10月を皮切りに、乳がんの早期発見の促進や、乳がんについて考えるきっかけを提供するさまざまな活動を展開していきます。
※参照:ロリエブランドサイト(https://www.kao.co.jp/laurier/womens_health/pinkribbon/)
日常的に、若いうちから、乳がんについて考えられるように
乳がんと診断された半数以上の人が、セルフチェックによって乳房の変化に気づき、受診に至ったのだそう。乳房の変化以外で、目立った初期症状がない乳がん。日頃から乳房の状態を把握しておくことが、早期発見においてとても大切なことがわかります。
ですが「花王・乳房健康研究会共同調査」によると、毎月のタイミングを決めて行う従来のセルフチェックでは、なかなか習慣化しづらいという現状があるのだとか。
そこで花王グループでは、認定NPO法人「乳房健康研究会」監修のもと、オリジナルのセルフチェックメソッドを考案。保湿や体を洗うついでに取り入れやすい動きを提案することで、日々の習慣となる新たなセルフチェックを目指しました。
また、早期発見の促進に並行して、がんについての知見を深められるプロジェクトも実施。「ピンクリボンアドバイザーによるがん教育プロジェクト」(主催:乳房健康研究会)では、がんを経験したピンクリボンアドバイザーが講師となり、中学生・高校生に向けてがんに関する授業をおこないます。
まだまだたくさんの可能性を秘めている若い世代。講師自らの経験をもとに、がんや乳がんについて正しい知識を伝えることで、はやいうちから健康に対する意識の向上や、がんについて考えるきっかけを提供します。
1人でも多くの人が、何年先も健康的に生きられる未来を目指して
期間中、花王グループではブランドを通じたキャンペーン活動も併せて実施。
生理用品ブランド「ロリエ」では、ブランドサイトにおいてスペシャルコンテンツを公開。化粧品ブランド「KANBO」「LISSAGE」では、店頭や公式サイトなどで、商品を活用したセルフチェックの方法を紹介します。
いずれのブランドも、売上金の一部を、「ピンクリボンアドバイザーによるがん教育プロジェクト」や乳房健康研究会が行う超音波技師育成支援の取り組みなどに寄付するとのこと。
花王グループでは、「豊かな共生世界の実現」をパーパスに、2021年からは「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画に取り組んでいます。
今回のピンクリボンキャンペーンも、それらを体現する活動の一部。早期発見の促進や乳がんについて知るきっかけを醸成することで、1人でも多くのいのちを乳がんから守ることを目指します。
仕事に家事、育児と、なにかと忙しい現代社会。目立った症状がないと、つい後回しになってしまいがちですが、ぜひこの機会にセルフチェックや検診を、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「機会がないから気付けない」を変えたい。花王グループが「ピンクリボンキャンペーン」を通して実現したい、乳がんからいのちを守る未来