現在、イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)の完全有料化を計画している噂が流れています。
噂のもととなったのは、マスク氏とイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ氏との会談です。大手メディアも報じる一方、「デマではないか」という疑惑もあるこの件について、経緯と実際の発言内容などをまとめました。
*Category:テクノロジー Technology *Source:CNBC ,Platfomer ,@DaveLeeBBG ,@netanyahu
「X有料化」はデマなのか?報道とイーロン・マスクの発言を整理
今回のマスク氏の発言については、海外大手メディア「CNBC」や「BBC」、テクノロジー・コラムニストのデイブ・リー氏(@DaveLeeBBG )などが取り上げています。
Elon Musk discussed his plans for Twitter, now called X, on Monday during a livestreamed conversation with Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu. Among other things, Musk said the social network is “moving to having a small monthly payment for use of the X system” in order to combat “vast armies of bots.”
— 引用:CNBC訳:イーロン・マスクは月曜日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とのライブストリーミングでの会話の中で、現在Xと呼ばれているTwitterの計画について語った。とりわけマスクは、ソーシャルネットワークが「膨大なボット軍団」と戦うために、「Xシステムを利用するための少額の月払いに移行する」と述べた。
「システム利用料として毎月少額を課金する方向へ向かっている」と、マスク氏は話した。
— 引用:BBC
Elon Musk revisiting an idea apparently floated privately in the past — charging *everyone* to use Twitter. A lower tier than premium. “We’ve moving to a small monthly payment for use of the X system,” he just told Benjamin Netanyahu, saying it’s only way to stamp out bots.
— 引用:@DaveLeeBBG訳:イーロン・マスクが、過去に個人的に浮上したらしいアイデアを再検討している — Twitterを使うのに*全員*課金する。プレミアムより低い層だ。「Xシステムを利用するための少額の月払いに移行した」と彼はベンヤミン・ネタニヤフ首相に語ったばかりで、ボットを駆逐する唯一の方法だという。
特にデイブ・リー氏は「全員」課金としており、Xの完全有料化を強調しました。
一方で、これを取り上げた海外メディア「Dexerto」の投稿などには、コミュニティ・ノート(一部Xユーザーによる背景情報)がつけられました。こちらでは「Xを利用するすべての人に課金するという言及はない」と訂正されており、ここから「有料化の噂はデマではないか」という見方が広まっています。
The post refers to a recent interview with the PM of Israel, where Elon stated they will introduce “lower tier pricing” for premium. There is no mention of charging everyone to use X.
— 引用:@Dexerto訳:この投稿はイスラエル首相との最近のインタビューに言及したもので、イーロンはプレミアムに「低層価格」を導入すると述べた。Xを利用するすべての人に課金するという言及はない。
実際のインタビューの様子は、Xにライブ放送として投稿されています。この件についてマスク氏が発言しているシーン(34:45〜)では、以下のように述べていることが確認できます。
We are moving to having a small monthly payment for use of the X system. It’s the only way to combat vast armies of bots.
— 引用:X訳:Xシステムの利用に小額の月額料金を導入する方向に移行しています。これが大量のボット軍団と戦う唯一の方法です。
この発言が、「X有料化」を示唆したと捉えられている部分です。マスク氏はこの後「サブスクリプションを追加することで、ボットがアカウントを作成することがより難しくなる」と述べ、より「低めの価格設定」を打ち出す予定だと付け加えました。
Xの有料化が示唆されたのは、これが初めてではありません。昨年11月には、「マスクがTwitterのすべてを有料化することを検討している」と海外メディア「Platformer」のケイシー・ニュートン氏が報じていました。
この発言についてのマスク氏自身による言及はないため、計画の詳細や意図などは不明です。また、マスク氏はよく計画を大幅に軌道修正するため、最終的にどうなるかは全く分かりません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
X(旧Twitter)有料化はデマ?本当?イーロン・マスク〝衝撃発言〟の真意