<関連記事>ジェンダーギャップ指数2023、日本は125位に順位を下げる。政治分野は「世界で最も低いレベル」と指摘
第2次岸田再改造内閣が発表され、19の閣僚ポストのうち女性は5人にとどまった。9月15日の閣議では副大臣と政務官の人事が決定したが、計54人は全て男性議員が占め、女性議員はゼロ。2001年に副大臣・政務官が導入されてから女性がゼロとなるのは初めてと報じられている。
ジェンダーギャップのいくつかの分野の中でも、日本の政治における格差は特に深刻だ。世界経済フォーラム(WEF)が6月に発表した「ジェンダーギャップ指数2023」で、日本は調査対象となった146カ国中125位だった。政治分野はさらに格差が大きく、146カ国中138位で「世界最低レベル」の結果となっている。
男女平等が進む他の国のリーダーたちと、どれほど異なっているのか?写真で比較してみた。
日本
第2次岸田再改造内閣が9月13日に発足。
外務大臣に上川陽子氏、復興大臣に土屋品子氏、内閣府特命担当大臣(少子化対策)に加藤鮎子氏、同(経済安全保障)に高市早苗氏、同(地方創生)に自見はなこ氏が選ばれた。
2001年の第1次小泉内閣、14年の第2次安倍改造内閣でも女性は同数の5人で、22年前から変わっていない。
スウェーデン
2023年のジェンダーギャップ指数で5位だった北欧スウェーデン。2022年10月、ウルフ・クリステション首相率いる連立政権が発足した。大使館が公開している閣僚たちの集合写真からは、日本と比べても女性の数の多さが分かる。
ノルウェー
ジェンダーギャップ指数2位のノルウェーでは2021年、労働党と中央党による新連立内閣が発足。ヨーナス・ガール・ストーレ首相率いる閣僚メンバー18人中、女性は過半数の10人に上った。
ニュージーランド
ジェンダーギャップ指数4位のニュージーランド。前首相のジャシンダ・アーダーン氏は2020年10月の第2次政権で、閣僚に女性や性的マイノリティ、先住民マオリなどを多く起用し注目を集めた。
同年のニュージーランドの国政選挙では、女性や非白人系、LGBTQなどの議員が多く選出され、「これまでで最も多様性に富む議会」として話題を呼んだ。
アーダーン氏は2023年1月、「もう職務を十分に果たす余力がない」として辞任を表明。当時教育相を務めていたクリス・ヒプキンス党首が首相に就任した。ニュージーランドは10月に総選挙を控えている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
男性だらけの日本の新内閣。ジェンダーギャップ指数の上位国の写真と比べると、差は歴然【画像集】