西側の非常に強い台風9号は猛烈な勢力に発達する予想で、明日以降は次第に北上に転じて週中頃には沖縄が大しけとなるおそれがあります。
東側の台風10号はさほど発達しないものの、今日から東日本などに湿った東風をもたらし間接的に雨を降らせる予想です。
▼台風9号 8月27日(日)6時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 南 ゆっくり
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
▼台風10号 8月27日(日)6時
中心位置 日本の東
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 45 km/h
中心気圧 985 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
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台風9号は海面水温や上空の風の流れなどの条件が発達に適しているため、急速に勢力を強めています。今後も発達を続け、29日(火)には猛烈な勢力となる予想です。
現在は南下しているものの明日以降は次第に北上に転じ、台湾方面に進む可能性が高くなっています。29日(火)頃からは沖縄では波が高まり大しけとなって、先島諸島では風も強まるおそれがあります。週中頃は念のため荒れた天気に警戒してください。
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それほど発達せず、陸地から離れて通る見込みですので台風らしい荒天となる所はありませんが、湿った東風を東日本や北日本に送り込むため、間接的に大気の状態を不安定にさせて雨を降らせる予想です。波や風の影響も少なからずあるため、海のレジャーは控えるようにしてください。
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台風9号・台風10号の二つの台風とは別に、26日(土)21時現在、マリアナ諸島には低圧部が解析されています。これは台風10号を発生させたモンスーントラフ(大きな低気圧性の循環)の一部です。この低圧部では今日にも新たな熱帯低気圧が発生する予想となっています。
世界各国の気象シミュレーションモデルの中には、この熱帯低気圧が新たな台風になって、かなり発達して9月上旬に日本列島の近くに北上してくることを示唆する計算結果もあります。今後の動向を注視すべき状況です。
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台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。台風10号の名前「ダムレイ(Damrey)」はカンボジアが提案した名称で、「象」を意味するクメール語からとられています。
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台風9号、台風10号の進路予想は?台風9号は猛烈な勢力となる見込み